goo blog サービス終了のお知らせ 

旅の窓

平凡ながら列車の旅が好きで、その様子を紹介しています。
『閑雲野鶴日記』は日々の自由気ままな生活の記録。

しなの鉄道 鉄印の旅Ⅱ 7(完) 上越妙高駅経由で帰途に

2020-11-21 16:22:38 | えちごトキめき鉄道の旅
 ようやく勾配も緩くなってきました。


 豪雪地帯なのでしょう。玄関が高いところにある造りが多いようです。


新井 アライ          12:30着 12:30発
 島式ホーム1面2線、単式ホーム1面1線を持つ妙高市を代表する駅で、新潟駅と北陸新幹線の上越妙高駅の間を連絡する特急「しらゆき」5往復のうち、2往復は当駅発着となっています。
 そのためか、妙高はねうまライン新井駅・直江津駅間は『大人の休日倶楽部パス』で乗車可能になっています。




 専用線発着コンテナ貨物・専用線発着車扱貨物取扱のJR貨物の駅でもあり、駅北側にあるダイセル新井工場へ専用線が続いており、コンテナやタンク車による原料・製品の輸送が行われていました。
 しかし、2007年(平成19年)12月27日を最後に貨物列車の運行が終了し、2008年(平成20年)3月15日のダイヤ改正で列車の設定も廃止されました。このように、コンテナ・貨物列車の設定が無くなっても駅が存在しているのは珍しくなく、JR貨物のおよそ半分の駅では定期貨物列車の設定がありません。


 町を出ると国道18号が右手に、旧街道が左手に並行します。




北新井 キタアライ       12:33着 12:34発


 北新井駅を出ると右手に北陸新幹線が見えてきます。


 矢代川を渡ると間もなく上越妙高駅に到着します。


 信越本線直通、特急「しらゆき5号」新潟行がすでに入線しています。


上越妙高 ジョウエツミョウコウ 12:38着
 上越市内の高田市街地と妙高市市街地のほぼ中間に位置する、2015年(平成27年)3月14日の北陸新幹線金沢延伸に伴い、
新幹線の新駅として設置されたのに伴い、在来線との接続を図るために、120m程離れたところにあった「脇野田駅」を移転しました。
 「脇野田駅」の名称は消えましたが、跡地は新幹線駅の東口広場の一部となり、東西自由通路には「脇野田通り」の名称が付いています。
 初めて訪れた駅でしたが、駅弁と新聞の購入だけで北陸新幹線へ乗り継ぎです。
 『新潟日報』


 

 『上越タイムス』




北陸新幹線上り はくたか562号 東京行 562E


 始発 金沢11:56


上越妙高 ジョウエツミョウコウ 12:58着 12:59発
 島式ホーム2面4線で通過線はありません。
 北陸新幹線は当駅がJR東日本とJR西日本の管理境界駅となっていて、駅施設の管理はJR東日本新潟支社が受託しているそうです。
 なお、JR東日本とJR西日本の乗務員交代は長野駅で行われています。そのため、長野駅・上越妙高駅間はJR東日本区間をJR西日本の乗務員が運転する、新幹線唯一の他社乗務員による運転区間となっています。
 上越妙高駅から長野駅までの北陸新幹線は初乗車になります。
 この結果、JR東日本管内の乗車率は88.39%ととなり、残るは845.2km。完乗までは遠い道のりです。
 上越妙高駅を出た列車は関川を渡ると、22,251mの飯山トンネルに入ります。現在の日本の鉄道山岳トンネルとしては東北新幹線の八甲田トンネル、岩手一戸トンネルに次ぐ3番目のながさです。
 その結果、隣の飯山駅までの約75%がトンネル区間です。


飯山 イイヤマ          レ


 帰途についたら、皮肉なことに青空が広がってきました。


長野 ナガノ          13:18着  13:20発
 今日の昼食です。
 『こしひかり越後ビール』と、「2019駅弁味の陣」で『駅弁大将軍』になった『さけめし』。


 気になった『二大将軍弁当』も購入。




上田 ウエダ           レ 
佐久平 サクダイラ        レ 
軽井沢 カルイザワ        レ 
安中榛名 アンナカハルナ     レ 
高崎 タカサキ         14:00着 14:01発
本庄早稲田 ホンジョウワセダ   レ 
熊谷 クマガヤ          レ 
大宮 オオミヤ         14:26着
     


東北新幹線下り はやぶさ27号 新青森行 3027B


 始発 東京14:20


大宮 オオミヤ         14:45着 14:46発
鷲宮信号場 ワシノミヤ      レ  
小山 オヤマ           レ 
宇都宮 ウツニミヤ        レ 
那須塩原 ナスシオバラ      レ 
新白河 シンシラカワ       レ  
郡山 コオリヤマ         レ    
福島 フクシマ          レ
白石蔵王 シロイシザオウ     レ
仙台 センダイ         15:52着 15:54発
古川 フルカワ          レ
くりこま高原 クリコマコウゲン  レ
一ノ関 イチノセキ        レ
水沢江刺 ミズサワエサシ     レ
北上 キタカミ          レ
新花巻 シンハナマキ       レ
盛岡 モリオカ         16:33着 16:37発
いわて沼宮内 イワテヌマクナイ  レ
二戸 ニノヘ           レ
八戸 ハチノヘ         17:04着

 おしまい
 第2回『大人の休日倶楽部パス』の利用期間が、11月26日から12月8日までですが、今回は『勝手に自粛』するつもりです。
 当分乗車記はネタ切れになります。

しなの鉄道 鉄印の旅Ⅱ 6 えちごトキめき鉄道妙高はねうまライン二本木駅でスイッチバック

2020-11-20 15:06:01 | えちごトキめき鉄道の旅
 妙高はねうまラインは、元はJR東日本信越本線の一部で、2015年(平成27年)3月14日の北陸新幹線長野駅・金沢駅間延伸開業の際に並行在来線として経営分離された長野駅・直江津駅間のうち、新潟県内の区間である新潟県妙高市の妙高高原駅と上越市の直江津駅間を結ぶ37.7kmのえちごトキめき鉄道の路線です。


 元は同じ信越本線ですが、2社に経営分離されワンマン運転の運用方法や運用車両の相違などから、相互直通運転は実施されていないため、全ての定期列車は妙高高原駅で乗り換えとなります。
 そのため、一部の時間帯を除き同一ホームで10分以内に乗り換えが可能なダイヤが組まれています。


えちごトキめき鉄道 妙高はねうまライン下り 普通 直江津行 2351M
 妙高はねうまラインでは、車両や駅名標には妙高山のフレッシュグリーンと山並みをイメージしたデザインが使われています。
 これから乗る、えちごトキめき鉄道ET127系V3編成は、JR東日本から譲渡された元JR東日本のE127系電車です。
 塗装はフレッシュグリーンなのですが、デザインは「田辺工業」の広告がラッピングされていました。
 会社が2019年(令和元年)に創立50周年を迎えた企画で、2017年(平成29年)9月26日から2年間の予定とアナウンスされていましたが、未だ運行していました。






妙高高原 ミョウコウコウゲン       12:06発
 西側の妙高山は雲の中ですが、東側の斑尾山は頂上まで見えています。


 1978年(昭和53年)5月18日に発生した、白田切川土石流災害で被災し、仮復旧を経て1982年(昭和57年)9月20日に白田切川河川改修に伴い新線への移設とともに架け替えが行われた白田切川橋梁。複線を想定した橋梁になっていますが、当時の国鉄の状況から複線化工事には至らなかったようです。


 今も残る、坂口新田トンネルです。 
 1887年(明治20年)ごろに作られたレンガ造りのトンネルです。
 1944年(昭和19年)地質の関係からか、トンネルに歪みが生じたため、横に切り通しをつくって新線を作ったそうですが、トンネルを取ってしまうと崖が崩れてしまうので、内部の崩落を防ぐためにコンクリートで大きく補強し、そこを押さえるためにトンネルを残しているということです。 
 厚肉煉瓦を使ったもので、土木学会の土木遺産に認定されているとのことです。


 これが妙高山の見納めでしょうか?


 妙高高原駅から下ること177m。標高333mの関山駅に着きます。


関山 セキヤマ         12:14着 12:14発


 1985年(昭和60年)秋まではスイッチバック式の駅でした。


 スイッチバックは全旅客列車の電車化に伴い廃止され、旧ホーム跡は保線車両等の留置線に使用しているようです。


 列車はなおも下っていきます。
 左手前方には、1,400m級の容雄山、不動山、大毛無山等が見えてきます。
 大毛無山の下斜面には、スキー場とリゾートホテルによる複合リゾート施設のロッテアライリゾートが広がっています。


 片貝川を渡り、元国道18号北国街道で現在の新潟県道584号をくぐると、前方にスイッチバックの二本木駅が見えてきます。
 手前には本線との分岐点。右手に建物はスイッチバックする折り返し線のスノーシェルターが見えます。木製のスノーシェルターは珍しく、で明治時代の開業時に作られたものでしょうか。


 直江津からの上り妙高高原行普通電車が、折り返し線に入ってきました。


 やって来たのは日本曹達(株)創立100周年記念ラッピングトレインです。
 2020年(令和2年)2月1日に創立100周年を迎えた記念事業の一環として、2016年(平成28年)10月4日から2021年(令和3年)10月3日までの5年間の運行を予定しているそうです。
 なお、日本曹達(株)の発祥は、ここ二本木駅に隣接していた二本木工場だそうです。


 こちらの下り列車は二本木駅へ直進します。


二本木 ニホンギ        12:22着 12:22発
 駅付近は約25‰の急勾配が連続することからスイッチバックが採用され、2007年(平成19年)までは、当駅から隣接する日本曹達二本木工場構内への専用線が設けられていた関係上、現在までスイッチバック構造のままとなっています。
 スイッチバックした上り列車が隣のホームに折り返してきました。


 今度はこちらが折り返し線に入りスイッチバックして下っていきます。






 更に下っていきます。前方には新井の市街地が見えます。


 つづく