長野駅のスタンプの絵柄は「善光寺」と、北陸新幹線E7系。
善光寺と言えば、大正時代から販売されている八幡屋礒五郎の、太い字で「七味」と入った唐辛子と善光寺本堂の絵柄の「缶入り七味唐からし」がお土産として有名です。
この「缶入り七味唐からし」の通常善光寺本堂の絵柄が入る位置に、その年の長野市または長野県内の出来事にまつわる絵柄を入れた「イヤーモデル缶」を2006年(平成18年)から毎年発売しています。
2018年(平成30年)のイヤーモデル缶は、松本駅・新宿駅間を走る中央本線特急スーパーあずさに、新型車両E353系が登場したことを記念して、スーパーあずさを描いたものです。
長野駅で信越本線・篠ノ井線上り 普通 大月行に乗り換えます。
隣のホームから先に発車したのは、しなの鉄道線普通小諸行です。
使用されているのは「コカ・コーララッピング電車」電車です。
JR発足当時の信越本線で走っていた「コカ・コーラ」の広告電車の復活車両です。但しロゴに関しては当時のもではなく、現在のものが使われています。
長野 17:11発
帰宅期間帯に入ったのか、3両編成の電車も結構混んでいます。
長野総合運輸区の訓練でしょうか、定期列車として長野駅に乗り入れていないE353系が見えます。
おなじみのキャラクターマーク。日本を代表する味噌メーカーの一つ、マルコメ株式会社の本社は長野市にあります。
安茂里 17:14着 17:15発
しばらくの間、北陸新幹線と並行して進みます。
川中島 17:17着 17:18発
新幹線高架下に新駅舎が移築された駅です。
今井 17:20着 17:21発
長野県は桃の生産量全国3位です。
篠ノ井 17:23着 17:24発
防音壁で見えませんが、北陸新幹線が在来線とほぼ同じ高さの地平部を並行しています。
篠ノ井駅は、新幹線求まらない、市の玄関駅でもありませんが、JR東日本長野支社管内の利用者数としては第3位の駅です。
篠ノ井駅から篠ノ井線に入ります。
篠ノ井線は、長野県長野市の篠ノ井駅から長野県塩尻市の塩尻駅までを結ぶ、東日本旅客鉄道の66.7kmの路線です。
国土交通省監修「鉄道要覧」では篠ノ井駅が起点となっていますが、JR東日本では塩尻駅を起点とし、塩尻駅から篠ノ井駅へ向かう列車が下り、逆が上りとなっています。
篠ノ井線は単線です。
稲荷山 17:28着 17:29発
ここから1000分の25の上りが続きます。
桑ノ原信号場 17:34着 17:39発
ここは、スイッチバック式の信号場です。
スイッチバック式信号場とは、急勾配の登坂目的で設置されたスイッチバック設備(線路が、ある方向から反対方向へと鋭角的に進行方向を転換するジグザグに敷かれている。)が設置されている信号場です。
信号場は列車交換や急勾配を上るために設置されていることから、乗客の扱いはなく、そのため時刻表にも載っていません。
真っ直ぐ上ると急なので、まず左側の線路に進入します。
次に、バックして今まで上ってきた隣の線路に入ります。
ここで停車し、名古屋発の特急しなの17号松本行きの通過を待ちます。
通過した後は、再び本線に戻って姨捨駅を目指します。
柴山トンネルを抜けて間もなく、左手に善光寺平が開けます。
姨捨 17:44着 17:45発
ここは全国でも数少ないスイッチバック式の駅です。
ここも、真っ直ぐ上ると急なので、まず左側の線路に進入します。
次に、バックして今まで上ってきた隣の線路に入ります。
姨捨駅のホームから見下ろす善光寺平は、JR九州肥薩線の人吉駅・吉松駅間の「矢岳」、JR北海道根室本線の落合駅・新得駅間の旧線にあった「狩勝峠」と並ぶ日本の三大車窓一つと数えられていました。
ここの一駅一名物は。松尾芭蕉の句碑。
姨捨は伝説と月の名所。俳聖・芭蕉が「更科紀行」で詠んだ「おもか げや姨ひとりなく月の友」の句碑と投句箱がホームに並んで建っています。
2017年(平成29年)5月から運行を開始した「TRAIN SUITE 四季島」の、1泊2日コースがここに停車するのに合わせ、ホーム上に新たに展望ラウンジとバーが設置されました。
信号が青に変わると、右へ右へと線路を渡り本線に入って上っていきます。
更に上っていきます。
登り切ったところに、標高676mの冠着駅があります。
冠着 17:51着 17:51発
聖高原 17:55着 17:56発
一駅一名物は聖観世音菩薩です。
近くに「信濃33番観音札所」の1番と2番があり、上りホームの中ほどに木造聖観世音菩薩像が建立されていいます。柔和なお顔立ちのようですがはっきりととらえることが出来ませんでした。
坂北 18:00着 18:01発
3日目にして、夏らしい青空を見るようになりました。
西条 18:05着 18:06発
西条駅のある筑北村は「日本の屋根が見える村」と称しているように、天気が良ければ北アルプスが見えるのですが…。
明科 18:14着 18:14発
隣の田沢駅までは複線区間です。
田沢 18:20着 18:20発
もう少し晴れると、北アルプスが見えるのですが残念!
平瀬信号場 18:25着 18:28発
下り普通 長野行との交換のため停車します。
右手から大糸線が合流すると、間もなく松本駅に到着します。
松本 18:32着
今日のお宿は、ホテル飯田屋。
【早割30プラン】朝食付大人1人4,850円。
そして夕食は、松本駅の駅弁です。
駅弁を販売する(有)イイダヤ軒は、飯田屋旅館(現在のホテル飯田屋)二代目社長内ヶ嶋丈之助が1920年(大正9年)6月に松本駅で弁当の販売を開始し、1949年(昭和24年)に旅館業から分離した会社です。
その関係で、事前に予約してホテルのフロントで受け取ることが可能でした。
「山賊焼」。
山賊焼とは長野県中信地方の郷土料理で、鶏もも肉をにんにくを効かせたタレに漬け込み、片栗粉をまぶして油で揚げたもので、「焼き」と言う名前ですが焼いたものではありません。
ちなみに「山賊焼」の名前の由来起源について、掛紙に説明書きがあります。
起源については諸説あるようですが、<鶏肉を揚げる→とりあげる→取り上げる→山賊>で「山賊焼」になったとも言われています。
東日本駅弁総選挙「駅弁味の陣 2015」で郷土賞を受賞した駅弁です。
白飯の上に、ニンニクと生姜がきいた醤油ベースのタレに漬け込まれた山賊焼がのって、ニンジンとレモンが添えられています。
おかずは、舞茸煮物、,長芋天ぷら、山葵漬、山ごぼう辛子味噌。そしてあんずゼリー。
お塩も付いていますが、使わなくても十分美味しくいただけます。
「城下町のおごっつぉ」
八角形2段重ね容器に14種類の地元のおごっつぉ(「おごっつぉ」は松本地方の方言で「ごちそう」の意味)が詰め合わせになっています。
この駅弁は、イイダヤ軒、松本大学、MIDORI(駅ビル)、JA松本ハイランド、松本市など産官学が共同開発したものだそうです。
左側が上の段。真ん中に揚げそば・アスパラガスの信州SPF豚巻き・しめじのソテー・信州SPF豚肩ロースのみそ焼、長芋揚げチリソースがけ・波田漬・りんごのワイン煮・ぶどうのゼリー。
右側の下の段には、野沢菜おむすび・からしいなり・山賊焼・葉わさびのお浸し・そばの実えのき・おやき(切干大根)。
3日目の今日の乗車距離310.1km、乗車時間7時間54分、乗換駅滞在時間は3時間10分でした。
つづく