サイケデリック・ペンタトニック!?

カリメロレコード(架空)の店主の何でもござれの日々の音楽コラム

2008年12月7日のジンジャー・ベイカー

2009年01月27日 22時21分57秒 | CREAM/ERIC CLAPTON
ジャック・ブルースに続いてジンジャー・ベイカー氏の話題を。

2008年の12月7日にロンドンでドラムの「ジルジャン社」からジンジャー・ベイカーに
授けられた賞を祝って数々のゲストと共に行われたスペシャル・ライブがこのCD(3CD-R)。

DISC1&2は今回は割愛。

DISC3にはジンジャー本人の演奏が収められています。

1. Introduction(1:41)
2. History Film (11:10)
3. MC by Ginger Baker (4:56)
4. Straight, No Chaser (9:23)
5. Footprints (12:53)
6. Cyril Davies (5:15)
7. Train Time (4:41)
8. Aiko Biaye (15:59)
9. Drum-Up (10:02)

■Ginger Baker & Friends
・Ginger Baker - Drums
・Jack Bruce - Bass
・Courtney Pine - Saxophone
・Peter King - Saxophone
・Gerard Presencer - Trumpet
・Tony Allen - Drums
・Abass Dodoo - Percussion

オーディエンス録音で残念ながら若干遠めで低音も余り拾っておらず
ちょっとすかすかした音域。
ジャック・ブルースも参加いますが、余り正直ベースの音は弱いです。

あくまで音源なので、②のHistory Filmは残念ながら音のみ。
恐らく貴重な映像も流れているのでは?と思わせる内容です。
この会場に来れなかったクラプトンからのメッセージもあり。
自身のMCに続いて④からはいよいよ演奏開始。

④⑤⑥は自身のルーツを確認するかのようなジャズ演奏。
⑦は皆さんご存知CREAM時代の曲で、ジャック・ブルースが
ハーモニカとボーカルを披露。相変わらず衰えてません。

そして⑧はブラインド・フェイス後の「エア・フォース」時代の曲。
実は今回のメンバーにはギターとキーボードがいない編成。
なのでぐっとジャズっぽい演奏になってますが、
この「Aiko Biaye」、非常に格好良いアレンジになってます。

ジンジャーの低い歌声から始まり、リフがユニゾンで奏でられた後は、
トランペットとサックスのソロ、そしてドラムソロを挟んだ約16分の熱演。
まるで原曲を覆すような超格好良いアフロ・ビート・ジャズ・ロックになっていて、
1970年代初期の熱い時代のジャズ/ジャズ・ロックのような音。
この曲だけで私は非常に満足。こりゃ格好良いです!

最後は10分に及ぶドラム・ソロ。最初は少なく、そしてまったりとしたリズムから
徐々に音数が増えて盛り上がっていく様は圧巻。

ただ今wikiで確認したところ、なんと1939年生まれらしく今年2009で70歳!
このドラム・ソロも70歳間近のおじいちゃんが叩いているとは信じがたい内容。
功績から言っても讃えられてしかるべき!

こんなスペシャル・ライブの片鱗を味わえるだけでも幸せな気分です♪

ちなみにジャック・ブルース氏の日付を追うと非常に忙しい。
このスペシャル・ライブが12月7日で、ライフタイムトリビュートでの
日本での公演初日が12月14日(きっとその前の日には少なくとも来日していたでしょう)。
正味一週間ほどしかなく日本でライブを行っていることになる。
ちなみに1943年生まれとのこと。う~ん、こちらもまだまだ若い。

★Ginger Baker's Airforceの映像!
1st発表後で、スティーヴ・ウィンウッドなどのメインどころはいませんが、
グラハム・ボンドが怪しいオーラを放っているのは確認出来ます。
これぞジャズ・ロック!大好きです!