サイケデリック・ペンタトニック!?

カリメロレコード(架空)の店主の何でもござれの日々の音楽コラム

オーサカ=モノレールVSザ・ヤング

2005年07月27日 01時03分57秒 | ライブ
7月19日(火)に何とも黒くてファンキーな対決、
オーサカ=モノレールとザ・ヤングの対バンを見に
下北沢はclub 251まで足を運ぶ。

最初はオーサカ=モノレール。
ずっと見てみたいと思ってたバンドで、それが好きなバンドとの
対バンで見ることが出来て少し嬉しく思う。
最初は座っていましたが始まってすぐのジャズロックな演奏に
びびびっとしびれてしまい思わず席を立ちそれからは前の方で
じっくりみてました。いや~格好いいです。
4管にギター2本にベースにドラム。
そしてカリスマ的なボーカルと。いるんですね、こんなバンドも。
しばらくバンドのみの演奏が続いた後ボーカルが登場。
正直まんまJBやないか、と思いましたがそれでオリジナルを
作っているんだから筋が通っているように思う。
ライブは振り付けがついたショーアップされたもので
非常に見ていて楽しかったです。
立ち読みしたミュージック・マガジン(絶対に買いはしない)に、
CANの記事が載っていて、ミニマリズムと、
ジェームス・ブラウンのようなファンキーなR&Bの関連性が
書いてあったが、それもうなづけるような、
ぐいぐいとしたリズムの反復、そしてそれが続くことによっての
高揚感。な~るほど、JBもミニマリズム表現者だったか。
おっとオーサカ=モノレールの話だった。
バンドのギタリスト、確か24歳と紹介されていたと思うけど、
ギブソンのセミアコ(フルアコだったか?)でもって、
凄くジャジーなソロを決めていた。か、格好いい!
ああいうウェスモンゴメリー的な感じのもいいなぁ。と
思っている間にライブ終了。
短いながらも濃くていい内容のライブでした。
これがワンマンだと、どんだけ濃いライブになるんだろうか?
いらぬ心配をしてしまいます(笑)

合間になんと湯浅学氏のDJを挟み、ザ・ヤング登場。

P-VINEからの2ndも発売されたばかりで、
注目されていたのではないかとまたまたいらぬ心配を
してしまったがそれも杞憂に終わる程素晴らしいライブだった。
事前に100分やる(2ndのタイトルはファンキー100分!)という
ことでしたが、その長さを充分活かしたオリジナルあり、
GSあり、R&Bのカバーありで楽しかったです。
途中にはなんとハプニングス・フォーや
フラワー・トラベリン・バンドでお馴染みのキーボーディスト、
”しのやん”こと篠原信彦氏が登場(本当はチト河内氏がゲスト
の筈が都合の関係らしくその代役)。
何とザ・ヤング+篠原氏で、ハプ4の名曲たち3曲
(「あなたが欲しい」「あなたの側で」
「アリゲーターブーガルー」)を演奏!!
普段ライブにはキーボードがないのでこの組み合わせは新鮮
で良かったです。でも普段私はトメさんの声で
聞き慣れているので、ちょっと違和感あったかな。
それにしても篠原氏のオルガンのなんとグルーヴィーなこと。
熟年者だけが出せる音色だ。

本編は、一部ソロ回しなどで無理やり長く演奏している感じが
しなくもなかったが、総体ではやはり格好よかった。
特にサイケデリックなジャムっぽいところとか新機軸だと思うし
もっと拡大して欲しい(笑)

ドラムのホセの髪型がいつのまにかアフロに。
着ている服もサイケっぽかったし、
何だか原始人ぽく見えたなぁ(笑)。
原始人と言えばゲンチャーズでおなじみの石川晶氏か。
ホセも石川氏よりもすごいドラマーになって欲しいなぁ。
取り敢えず風貌はかなり迫っていますが(笑)
今回は先着入場100名にザ・ヤングのR&Bカバーが3曲入った
CD-R「ファンキー10分」が配られたが、
明らかにオーサカ=モノレールのファンを取り入れ派ようと
する意図が感じられたのだけれど、
実際オーサカ=モノレールのファンはザ・ヤングも気に入って
くれたのだろうか。私が見る限り方法論は違えど、
目指す方向は一緒だと思うこの二つのバンド。
両ファンはどっちも好きになればいいなぁと思います。

また近いうちに来て欲しい。またきっと行きます。

オーサカ=モノレールのHP
ザ・ヤングのHP