その映画『アクト・オブ・キリング』と言う・・・。
その異色ぶりは、掲載の動画を観て頂くとして、
この大虐殺が、あまり知られていないと言うことだ!
300万人とも言われる犠牲者の関係者は、
誰も多くを語らない!
語れないのだ!
だから、この映画が作られた・・・!
残念ながら、ロードショーには、見に行く機会を失っている。まだ、7月頃まで観る会場があるが、ちょっと無理である。
近くの方は、是非、観られることをお奨めしたい。http://www.aok-movie.com/theater/ で確認されると良いかも知れない。
これに注目したのは、巻頭に書いた理由にも依るが、首謀者が生きており、寧ろ、現在は英雄視されている点である。そして、経済的優位にある。おそらく、利権の恩恵に浴したのであろう。
そして、その謀略は大いにCIAに依るものと目されている。
そうした政治的見解は、今回割愛しておこう。
問題は、首謀者達の態度である。少しも悪びれた風情はない。寧ろ、誇らしく事件を告白している映画なのである。その内容に深くは知れないが、解説によって、大凡は窺い知れる。
是非とも、観たい映画である。その内、DVDも公開されるだろう。
その内容については、解説版の動画を観て知って頂くとして、300万人(最大見積もり)の殺戮とは畏れ入ったものである。あの第二次大戦の日本戦没者に匹敵する。
それを事もあろうに、一般のチンピラ達が実行したのである。その事が、空恐ろしい。そして、今は、その連中が愛国者として温存されている。インドネシアは闇が深い。
闇が深いというなら、その実行者達である。誰も追求されないことに、栄華を誇っているだろうが、罪は深い。その罪すらも気づかない愚かな人生に、何が待っているのか? 想像するだに恐ろしい。
そして、自ら誇らしげに映画作りに勤しむ姿をこの目で見てみたいものだ。それがこの映画に対する観賞動機だが、いかんせん、気が付くのが遅すぎた。
コメディータッチと聞くが、その意味するところは深い。
映画『アクト・オブ・キリング』予告編(4月、シアター・イメージフォーラム他全国順次公開)
町山智浩「衝撃のドキュメンタリー映画『アクト・オブ・キリング』
映画「アクト・オブ・キリング」トークショー:デヴィ夫人ほか
<script type="text/javascript"> // </script>【転載開始】デヴィ夫人、インドネシア大虐殺の真実を暴いた米監督に感謝「真実は必ず勝つ」
[映画.com ニュース] 1960年代のインドネシアで行われた大量虐殺を加害者側の視点から描いたドキュメンタリー映画「アクト・オブ・キリング」の試写会が3月25日、都内で行われ、インドネシア元大統領夫人のデヴィ・スカルノと来日中のジョシュア・オッペンハイマー監督が対談した。
1965 年に起きた軍事クーデター「9・30事件」により、“赤狩り”と称した100万人規模の大量虐殺がインドネシアの全土で行われた。当局から被害者への接触 を禁止されたオッペンハイマー監督は、取材対象を加害者側に切り替え、映画製作という名目で過去の虐殺行為を本人たちに再現させるという前代未聞のアプ ローチで、人類に潜む闇に迫った。
夫スカルノ氏を失脚させ、自身も亡命するきっかけとなった9・30事件を振り返ったデヴィ夫人。当時は 宮殿に潜んでいたといい、「川の中に何分隠れていられるか、走ってどれくらいで庭を突っ切れるかなどを考えながら、毎晩ズボンをはいて寝ていた。護衛官も いつ裏切るか分からないし、味方なのかスパイなのかも分からない。人間って何も食べないで眠らなくてもこれだけ生きられるんだと知った」と壮絶な体験を明 かした。
オッペンハイマー監督は、デヴィ夫人との対話は「言葉で表せないくらい感動してる。この場に駆けつけてくれたことを光栄に思う。 デヴィ夫人は大虐殺を経験した生存者でもある」と最敬礼。デヴィ夫人も、「虐殺が事実だと証明されてうれしく思う。監督の偉業には心から感謝。(故スカル ノ元大統領には)やっと真実が明かされ、あなたの汚名をそそぐひとつのきっかけになったと報告したい。真実は必ず勝つと信じていた」と語った。
娘 に勧められて本作を鑑賞したというデヴィ夫人は、「虐殺をした人間がそれを自慢するという神経は、非常に異常なこと。恐ろしさに身震いした」と衝撃を受け ていた。そして、「スカルノは共産主義だったわけではなく、当時のアメリカとロシアの勢力に対抗するべく、アメリカの基地を拒否し、アジア・アフリカなど の中立国家たちと第3の勢力を作ろうとしていただけ。そのためホワイトハウスやペンタゴンから憎まれ、5回ほど暗殺を仕掛けられたけれど神のご加護か助 かった。大虐殺に国連が全く動かなかったのは、国連がアメリカの影響下にあったことを裏付ける証拠」と訴えた。
オッペンハイマー監督は、 「『映画を楽しんで』とは言えないけど、大いに笑ってくれていい。映画を見たインドネシアの人たちも、感動しながら笑っていた。作品に込めたユーモアは意 図的なもの。笑いは人が生き延びるためのもの、人をいやすためのものだから。魔法のような時間を過ごしてほしい」と客席に語りかけた。【転載終了】
http://www.nikkei.com/article/DGXNASFK13030_T10C14A6000000/?dg=1
インドネシア等の大量殺人も台湾客家