イエス海辺で教える。種子まきの譬え。譬えで教える理由。種子まきの譬えの説明。麦とからすむぎの譬え!!
すぐれた教師は、たとえ話が上手である。対機説法とはこう言うことを言う。
つまり、
人はそれぞれ、同じ言葉でも聞く度量が違うからであろう。
<記事に無関係:スカイタワーからのゲリラ雨の様子・・ヨッシーさん より>
それにしても、魂の教えを込める技は、到底まねの出来ることではない。良く理解できるであろう。
譬えで語られてはいるが、最後の審判もよく分かる。これは誰しものに当てはまる話だ。肝に銘じておくことが肝要である。毒麦(からすむぎ)は選別されて、焼かれる。
つまり、
この世の悪人は、この世では捨て置かれるが、収穫時期には選別されるというのである。このことは別に表現すれば、天網恢々、疎にして漏らさずと似ている。
確かに、この世の法律で裁かれる場合も多い。そうでない場合が多いであろう。はたまた、何もお咎めがないばかりか、小麦(善人)が損なわれるように、無実の罪を被る場合もある。
しかし、最期には峻別されるものだ。うまく生き仰せたとしても、はたして、迂闊には安心は出来ないのだ。やはり、真実に生きると言うことが、いかに重要であるか、悟るものは幸いであろう。
まことに分かりやすいし、安心立命とその極意がある。
時に、物事は深くも浅くも知ることが出来る。それは自由に委ねられているが、出来るならば、実り豊かな人生を歩みたいものだ。
イエス海辺で教える。種子まきの譬え。譬えで教える理由。種子まきの譬えの説明。麦とからすむぎの譬え。
イエスは海辺に立って教えた。群衆は殺到して来たので、彼は近くにある舟に乗り、岸辺から少し離れてから、語った。
「見よ、播く者が種子をまこうと畠に出かけた。彼は惜し気もなくおおまかにまき散らしたから、人の作った固い道に落ちた種子もあった。
すると直ちにほかの人々の足下に踏みつけられたり、鳥がおりて来て種子をみなついばんでしまった。
ある種子は土のすくない石地に落ちて育ち、直ちに葉が出て大変見栄えがあった。しかし、土が深くないし、養分がとれないので、昼間の炎熱で焼けて枯れてしまった。
ある種子はいばらの生えているところに落ちたが、育てる土がないので、やがて無くなってしまった。
しかしほかの種子は肥えた柔らかな土地に落ちてずんずん大きくなって、収穫時(かりいれどき)になって来て見れば、或ものは百倍、或ものは六十倍、或ものは三十倍になった。
聞く耳ある人は聞き、さとき心の人は悟るがよい」
弟子たちは舟に乗って彼の近くにいたが、トマスは尋ねた、「なぜ譬えで話されますか。」
イエスは言う、「わたしの言葉は教師の言葉のように、二重の意味がある。魂の言葉を知るあなたがたは、わたしの言葉は意味深長であるが、ほかの人には分からない。
わたしが言うほかの意味は民衆がみな分かるので、その言葉は彼らの食物となり、中身の深い思想はあなたがたの食物である。
人はすべて手を出して自分の取れる食物をとるがよい。
それからイエスはすべての人々が聞くように語って言った。「この譬えの意味を聞くがよい。人々がわたしの言葉を聞いても分からない。それで肉の自我が種子をぬすみ取り、霊の生命のしるしが現われて来ない。
これは人々の踏み固めた道に落ちた種子である。
ほかの人々は生命の言葉を聞いて火が燃えるような熱心さでみなこれを受け入れ、真理も約束もすっかり分かったように思われる。しかし困難が来る。失望が起る。思想に深みがないから、折角の善意も枯れて無くなる。
これが石地に落ちた種子である。
またほかの人々は真理の言葉を聞いて、その価値が分かるような気がする。しかし快楽、名誉、財産、評判などを愛して土地をすっかり塞いでしまうから、種子は育たずに消えてしまう。
これがあざみやいばらの中に落ちた種子である。
しかしまたほかの人々は真の言葉を聞いて能くさとり、魂の奥深くこれを埋める。これによって彼らは清き生活を送り、全世界が祝福される。
これが肥えた土地に落ちた種子であって、豊かに実を結ぶ。
あなたがたガリラヤ人よ、よく聞いてほしい。いかに畠を耕すべきかを注意するがよい。若し今日聞くところのことを軽んずるなら、種子をまく者は今もあとでも来ないかも知れない。」
それからイエスはほかの譬えを語った、
「天国は或る人が貴き種子を播いた畠にたとえられよう。しかし、眠っている間に、悪人が来て、毒麦の種子をどっさり播いて去って行った。
土地が良いので、小麦も毒麦も生えた。そして僕たちが見ると、小麦のなかに毒麦を見つけたから、畠の持主をさがして言った。
『あなたは確かに良い種子をまいた。それなのに、どこから毒麦がはえたのだろうか。』
持主、『誰か悪い者が毒麦の種子をまいたのだ。』
僕たちは言った、『それでは行って毒麦を根こそぎ引き抜いて火に焼き捨てましょうか。』
持主、「いや、それはよくあるまい。小麦と毒麦は畠で一緒に育っているから、毒麦を抜くつもりで小麦をそこなうかも知れない。それだから刈り入れ時まで一緒に育てておくがよい。
その時にわたしは刈る者に言を言おう、さあ出て行って毒麦を集めて束にして焼き、それから小麦をみんな集めてわたしの倉に収めてくれ」
イエスはこれだけ言って舟を棄てて家に帰り、弟子たちも一緒に行った。
【宝瓶宮福音書:栗原 基訳】
第十六部 イエスのキリスト者奉仕の二年目
第百十五章 イエス海辺で教える。種子まきの譬え。譬えで教える理由。種子まきの譬えの説明。麦とからすむぎの譬え。
1) イエスは海辺に立って教えた。群衆は殺到して来たので、彼は近くにある舟に乗り、岸辺から少し離れてから、語った。
2) 「見よ、播く者が種子をまこうと畠に出かけた。
3) 彼は惜し気もなくおおまかにまき散らしたから、人の作った固い道に落ちた種子もあった。
4) すると直ちにほかの人々の足下に踏みつけられたり、鳥がおりて来て種子をみなついばんでしまった。
5) ある種子は土のすくない石地に落ちて育ち、直ちに葉が出て大変見栄えがあった。
6) しかし、土が深くないし、養分がとれないので、昼間の炎熱で焼けて枯れてしまった。
7) ある種子はいばらの生えているところに落ちたが、育てる土がないので、やがて無くなってしまった。
8) しかしほかの種子は肥えた柔らかな土地に落ちてずんずん大きくなって、収穫時(かりいれどき)になって来て見れば、或ものは百倍、或ものは六十倍、或ものは三十倍になった。
9) 聞く耳ある人は聞き、さとき心の人は悟るがよい」
10) 弟子たちは舟に乗って彼の近くにいたが、トマスは尋ねた、「なぜ譬えで話されますか。」
11) イエスは言う、「わたしの言葉は教師の言葉のように、二重の意味がある。
12) 魂の言葉を知るあなたがたは、わたしの言葉は意味深長であるが、ほかの人には分からない。
13) わたしが言うほかの意味は民衆がみな分かるので、その言葉は彼らの食物となり、中身の深い思想はあなたがたの食物である。
14) 人はすべて手を出して自分の取れる食物をとるがよい。
15) それからイエスはすべての人々が聞くように語って言った。「この譬えの意味を聞くがよい。
16) 人々がわたしの言葉を聞いても分からない。それで肉の自我が種子をぬすみ取り、霊の生命のしるしが現われて来ない。
17) これは人々の踏み固めた道に落ちた種子である。
18) ほかの人々は生命の言葉を聞いて火が燃えるような熱心さでみなこれを受け入れ、真理も約束もすっかり分かったように思われる。
19) しかし困難が来る。失望が起る。思想に深みがないから、折角の善意も枯れて無くなる。
20) これが石地に落ちた種子である。
21) またほかの人々は真理の言葉を聞いて、その価値が分かるような気がする。しかし快楽、名誉、財産、評判などを愛して土地をすっかり塞いでしまうから、種子は育たずに消えてしまう。
22) これがあざみやいばらの中に落ちた種子である。
23) しかしまたほかの人々は真の言葉を聞いて能くさとり、魂の奥深くこれを埋める。これによって彼らは清き生活を送り、全世界が祝福される。
24) これが肥えた土地に落ちた種子であって、豊かに実を結ぶ。
25) あなたがたガリラヤ人よ、よく聞いてほしい。いかに畠を耕すべきかを注意するがよい。若し今日聞くところのことを軽んずるなら、種子をまく者は今もあとでも来ないかも知れない。」
26) それからイエスはほかの譬えを語った、
27) 「天国は或る人が貴き種子を播いた畠にたとえられよう。
28) しかし、眠っている間に、悪人が来て、毒麦の種子をどっさり播いて去って行った。
29) 土地が良いので、小麦も毒麦も生えた。そして僕たちが見ると、小麦のなかに毒麦を見つけたから、畠の持主をさがして言った。
30) 『あなたは確かに良い種子をまいた。それなのに、どこから毒麦がはえたのだろうか。』
31) 持主、『誰か悪い者が毒麦の種子をまいたのだ。』
32) 僕たちは言った、『それでは行って毒麦を根こそぎ引き抜いて火に焼き捨てましょうか。』
33) 持主、「いや、それはよくあるまい。小麦と毒麦は畠で一緒に育っているから、毒麦を抜くつもりで小麦をそこなうかも知れない。
34) それだから刈り入れ時まで一緒に育てておくがよい。その時にわたしは刈る者に言を言おう、
35) さあ出て行って毒麦を集めて束にして焼き、それから小麦をみんな集めてわたしの倉に収めてくれ」
36) イエスはこれだけ言って舟を棄てて家に帰り、弟子たちも一緒に行った。
【原文:The Aquarian Gospel of Jesus by Levi H. Dowling 】
CHAPTER 115
Jesus teaches by the sea. He relates the parable of the sower.
Tells why he teaches in parables. Explains the parable of the sower.
Relates the parable of the wheat and tares.
AND
Jesus stood beside the sea and taught; the multitudes pressed close upon him
and he went into a boat that was near by and put a little ways from shore, and
then he spoke in parables; he said,
2) Behold, a sower took his seed and went into his
field to sow.
3) With lavish hand he scattered forth the seed and some fell in the hardened
paths that men had made,
4) And soon were crushed beneath the feet of other men; and birds came down and
carried all the seeds away.
5) Some seed fell on rocky ground where there was little soil; they grew and
soon the blades appeared and promised much;
6) But then there was no depth of soil, no chance for nourishment, and in the
heat of noonday sun they withered up and died.
7) Some seed fell where thistles grew, and found no earth in which to grow and
they were lost;
8) But other seed found lodgement in the rich and tender soil and grew apace,
and in the harvest it was found that some brought forth a hundred fold, some
sixty fold, some thirty fold.
9) They who have ears to hear may hear; they who have hearts to understand may
know.
10) Now, his disciples were beside him in the boat, and Thomas asked,
Why do you speak in parables?
11) And Jesus said,
My words, like every master's words, are dual in
their sense.
12) To you who know the language of the soul, my words have meanings far too
deep for other men to comprehend.
13) The other sense of what I say is all the multitude can understand; these
words are food for them; the inner thoughts are food for you.
14) Let every one reach forth and take the food that he is ready to receive.
15) And then he spoke that all might hear; he said, Hear you the meaning of the
parable:
16) Men hear my words and understand them not, and then the carnal self
purloins the seed, and not a sign of spirit life appears.
17) This is the seed that fell within the beaten paths of men.
18) And others hear the words of life, and with a fiery zeal receive them all;
they seem to comprehend the truth and promise well;
19) But troubles come; discouragements arise; there is no depth of thought;
their good intentions wither up and die.
20) These are the seeds that fell in stony ground.
21) And others hear the words of truth and seem to know their worth; but love
of pleasure, reputation, wealth and fame fill all the soil; the seeds are
nourished not and they are lost.
22) These are the seeds that fell among the thistles and the thorns.
23) But others hear the words of truth and comprehend them well; they sink down
deep into their souls; they live the holy life and all the world is blest.
24) These are the seeds that fell in fertile soil, that brought forth fruit
abundantly.
25) You men of Galilee, take heed to how you hear and how you cultivate your
fields; for if you slight the offers of this day, the sower may not come to you
again in this or in the age to come.
26) Then Jesus spoke another parable; he said:
27) The kingdom I may liken to a field in which a
man sowed precious seed;
28) But while he slept an evil one went forth and sowed a measure full of
darnel seed; then went his way.
29) The soil was good, and so the wheat and darnel grew; and when the servants
saw the tares among the wheat, they found the owner of the field and said,
30) You surely sowed good seed; from whence these tares?
31) The owner said, Some evil one has sown the seed of tares.
32) The servants said, Shall we go out and pull up by the roots the tares and
burn them in the fire?
33) The owner said, No, that would not be well. The wheat and tares grow close
together in the soil, and while you pull the tares you would destroy the wheat.
34) So we will let them grow together till the harvest time. Then to the reapers
I will say,
35) Go forth and gather up the tares and bind them up and burn them in the
fire, and gather all the wheat into my barns.
36) When he had spoken thus, he left the boat and went up to the house,
and his disciples followed him.
【続く】