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つきのこ的徒然日記

見たこと感じたことを徒然なるままに。
わがまま自由気ままにゆったりと・・・。

織った帯です。

2007-11-29 08:32:39 | 染織
去年織った帯です。
すくも藍醗酵建て、素材は麻糸です。
6.5メールほど織りました。

経糸を張り、織っていくうちになんとなくイメージが違うなと思い、
思い切ってやり直しました。
やり直していくうちに糸がもつれ始め・・・・・。
開催日時は迫ってくるし・・・・。

家族がいないときや寝ているときにせっせと織りました。
夜中の2,3時、時には4時近くまで起きていた時もあり、
夢中になっておりました。

織ってるときは、無心になっています。
心を空(くう)にして、せっせと織りました。
織りも染めも「祈り」に近い行為だと思っています。

大変だったことも今ではいい思い出です。

この帯のタイトルは「遠」です。

大好きなお仕舞をイメージしていたら、
このような織物になりました。

私などまだまだ力不足ですが、
思い切ってアップしました。
さらけ出すことによって、次へのステップになると思いましたので・・・^^;。

いずれ仕立ててと思いますが、なんせこれに合うお着物がありません。

近江上布とか八重山上布とかいいだろうなぁ・・・。

試し染め

2007-11-23 11:54:54 | 染織
すくも藍を建てて、本日で17日目。

この間、会社のほうで2冊新刊を出しました。

忙しくなるときは、すべてが重なってしまい、
気持ちに余裕がなくなる。あ~情けない^^;

以前、ためし染めしていたハンカチをやっとアップします。

うすい色のほうは、1分だけつけて引き上げました。
濃い目のほうは、自己流で絞ってみましたが、こちらは3分つけました。
ムラになってますね^^;

私は糸を染めて織っていくのを中心にやってきました。
今後もそうです。

布はムラ染めになりやすいので、私の技術だとちょっと・・・・・。
でも売るわけではないので、もっと楽しみながら染めていきます。

忙しいのが一段落したら、どんどん、、、糸染めていきます。

頭の中はどんなもの織ろうか思案中です。
楽しくもあり、苦しくもある、
グループ展の道のりが始まっています。

仕事もあるのにできるのであろうか!?
イソガシイソガシ・・・・。
ガンバ、ガンバッ!


藍の華

2007-11-15 19:22:42 | 染織
すくも藍を建てて、今日で10日目。

3日前に、嵩上げといって、一番灰汁で(約40度に暖めて)水位を上げた。

ギラ膜と呼んでいる還元膜は紫金色をしていて

元気で醗酵してくれていることを証明してくれる。

真ん中にあるのは、藍の華です。

ただ、染めるときは、ギラ膜、藍の華はすくいとり、

糸や布につかないようにします。ムラ染めの原因になるので^^;

遊びでハンカチを絞ってみようかな。

地入れの準備をしなくちゃ!

新刊も出る予定!いそがしいそがしになってきました。

お試し布で本日染めてみました。後日アップします。



大安吉日の日に

2007-11-07 13:38:51 | 染織
昨日11月6日大安吉日の日に、2年ぶりにすくも藍を建てました。
準備は2週間前からでした。

木灰に熱湯を入れて、かき回して中3日間おく。
上澄みをすくい出しては、また同じ繰り返しを2回。
こうやって、1番灰汁、2番灰汁、3番灰汁までとりました。

10キロ~15キロの重さを持ち上げるのが、
いまの私の限度なので、お湯を沸かす作業の繰り返しが以前より多くなりました。
かなりの力仕事で、腰がいたた・・・!

乾燥すくも藍を天袋から取り出し、久しぶりに開けてみる。
カビってなくてよかった!
あぁ~、懐かしい匂い。葉っぱとお日様と土の匂い。たまりません^^
これを3番灰汁でよく練る。

70㍑のポリ容器を浴室に置き、保冷用シートを巻き、
練ったすくも藍を入れ、暖めた2,3番灰汁を入れてかき回して一段落。
日本酒もいれました。

家族はしょうがないなぁと容認してくれましたが、
浴室が数ヶ月すくも藍の置き場になります。
すくも藍独特の匂いに少しなれてきたのかな?

この時期に建てる場合、暖かい場所、水もすぐ使えるとなると
風呂場しかなかったのです。特に浴室乾燥機はおお助かりです。。

すくも藍醗酵建ては生き物なので、これから毎日液温、phを測り、
管理していきます。可愛い私のすくも藍ちゃんです^^

プロの紺屋さんは、液温管理のためなどで土中に甕を仕込んで、
いくつも建てています。

私はあくまでも趣味の範囲です。
でも、建てたからにはきちんと管理して大事に育てていきます。
いつごろまで染められるかは、染める量によります。

絹糸、麻糸、絹布、麻布、木綿布、帯揚げなどいろいろ染める予定です。
来年またグループ展を開催します。

私の頭の中に染織が久しぶりにもうひとつ加わりました。一杯一杯です・・・。
大好きなお仕舞、そして仕事に支障をきたさないよう、がんばらなくちゃ!

家事が一番後回しですまないことですが・・・・^^;
家族の協力に感謝!!

☆写真はすくも藍を建てた直後、美しくないですね。
 でも、これからあのきれいな青色が生まれてきます。
 順調に醗酵してくれますように♪






心の準備ができました!

2007-10-19 11:47:57 | 染織
ず~~っと、気になっていた『すくも藍醗酵建て』をやっと始める決心がつきました。
1999年から始めたすくも藍醗酵建ては、
親が亡くなった年を除いて毎年建てていました。

今年はすごく暑かったり、友人のトラブルにまきこまれたり、仕事のことや
いろいろ気に病むこともあって、なかなか取り掛かることまでいきませんでした。

すくも藍を建てるときは、心身ともに健全でありたいのです!

木灰も注文しました。
すくも藍は押入れで眠っているのでこれから出します。

観月能から帰ってきたら、取り掛かります。

大仕事です。力仕事です。また勘が取り戻せたらいいなと思っています。

すくも藍を建てるということは、こどもを育てることと同じようで
愛情を持ってあげなければなりません。
気を抜いたらその分、敏感に跳ね返ってきます。

(わが息子の子育ては、完全手抜き状態だ~^^;)

時期的に一番気温が気になりますが、
染色仲間から伝授していただいていることもありますので、
温度管理はその通りにやっていこうと思います。

去年は作品展の準備やボランティアやお仕舞や・・・
それでもすくも藍は建てていたのです。

忙しいなんて言い訳は言ってられません。

がんばっ!!





染色グループの集まり

2007-02-21 13:30:59 | 染織
今年の年間計画を話し合うべく、先日染色グループの集まりがありました。

私たちは10人前後のグループで、
2、3年に1回の割合でグループ展を開いています。
草木染め、絞り、型染め、織り、編み、すくも藍染め・・・・
いろいろレパートリーは広いです。

場所代は大幅に高いのですが、「銀座」で催してます。

なるべく1階で通りに面したところ、自然光のあたるところ、
探すのも大変ですが、そういうところはやはり人気があるので、
2年、3年先待ちが常識です。

去年のグループ展も場所がよかったので、通りがかりの人も
すっと入ってくださいました。
友人たちも銀座だし、ついでに他もいろいろ見れるし・・・
ということで、足を運んでくださいました。

今年は、「黒染め」を中心に、みんなで研究していこうとなりました。
草木染めで黒を出すのは、難しいです。
以前もこの色に、挑戦したのですが、思うように色は出ませんでした。
せいぜい、こげ茶でした。
鉄媒染だと生地が痛みやすいので、この辺も気をつけなければなりません。

黒染め研究の一環で、今年は奄美大島まで行き、
泥染めに挑戦することに決まりました。
泥だと、生地の痛みが弱いらしいそうです。

グループの中に、奄美大島の小さな島の「島おこし」の
お手伝いをされている方がいらっしゃるので、
詳しい情報も入手しやすいです。
草から糸をつむぐこと、草木染めのご指導で、
奄美大島方面は、時々いかれているので心強いですね。

先日いただいた干し藍をつかって、黒に染める前の下染を自宅でやります。
どうも匂いがすごいらしい?
お正月以来の染色になりますが、無心になれるいい機会です。

前にも書きましたが、固まっていた左脳の使いすぎで、
くたくたの脳がリフレッシュできるかと楽しみです。



万葉集 ~萩~

2007-01-17 10:47:57 | 染織
ある方から、「萩で染めるとどんな色になりますか?」と
ご質問を受けました。
どうもお謡いの中に出てくるみたいなのです。

あいにくと、まだ「萩」で染めたことがなかったので、
早速、本で調べてみたところ、ベージュとかグレーの色、
まぁ、思っていた色でした。

ところがこの萩 『万葉集』では、草花のなかで一番多く、
詠まれていることが、調べている中でわかりました。

「わが衣摺れるにはあらず高松の野辺行きしかば芽子(はぎ)の摺れずぞ」

「ことさらに衣は摺らじ 女郎花咲く野の芽子(はぎ)ににほひて居らむ」

この2首は、萩の花で摺染をしたものでしょうか?
他にもあるかしら??

『万葉集』は、約4500首の歌があり、
萩はそのうち約140首も、詠まれているそうです。

万葉の頃に生きていた人にとって、
萩が身近な草花であったことがわかり、
萩を再確認しました。

万葉の頃の染色方法は、
これから調べていきたいと思っています。

どのような文献が残っているか、
全く手探り状態ですが、
ほんのりと、ロマンを感じている私ですぅ~♪

ところで『牧野新日本植物図鑑』には、

「ハギは生え芽(き)という意味で、
古い株から芽を出すのでこの名がついた。
昔は芽子(はぎ)と書き・・・(途中略)とあり、
萩という字は、秋に花を咲かせるので、
草冠に秋と書いてハギと読ませた」と、書いてありました。

今回は「萩」を中心に調べていますが、
他の草花も調べていくと面白そうです。わくわく~♪










志村ふくみ展

2007-01-12 17:33:03 | 染織
昨日は、銀座ポーラミュージアムアネックスにて開催中の
「志村ふくみ展 -裂を継ぐ‐」に行ってきました。

染織家志村さんは、重要無形文化財保持者(人間国宝)でありながら、
数々の著書も出されているお方です。

まぁ、私にとって、数々の作品は最高の憧れです。
当然、足元にも及ばないですわ。
織物も言葉も、志村さんの手と口から出てくると、
光になってしまう・・・・。
なんか、神々しいのです。

多分、生き方もしっかり芯を持って、
まっすぐ見つめてこられたのでしょう。
ほんとに凛としたお方です。

今回の作品展は、お着物は三点ほど。
他の作品は、四十数年来、織りためてきた裂を切り、
貼り交わせ、額に入ったものです。後、雛形となった布など。

私の好きなマチスや、P・クレーを連想させる作品たちでした。

それぞれの色が主張しながら、共感していく・・・。
植物染料で染めた色は喧嘩しない・・・。
お互いの色を引き立てあう・・・。

自然からいただく色に感謝したくなりました。

志村さんは、自由な精神の持ち主であり、
強い意志の持ち主だとあらためて思いました。

ほんと、ガ~~ンときちゃいました!!





自然からの贈り物

2006-12-26 18:11:54 | 染織
草木染め歴は、まだ11~12年ほどです。
この2年半くらいお能に、すっかりはまってしまい、
少し遠のいている草木染めですが、
この夏の終わりに葛の葉で、帯揚げを染めてみました。
その植物が持っている
「一番いい色をいただく」
「植物は欲張ってとり過ぎない」
「地球を汚さない」
これは私にとって基本です。
同じ植物でも土地によって、季節によって、場所によって、
微妙ですが染めたとき色が違ってきます。

自分で染めたり、織ったりしたものって、案外取ってないですね。
友人にプレゼントしたり、たまに買っていただいたり・・・・。

ところで美しい装束を見ていると、
私の中でお能と染織がいつか結びついてくるような予感がします。
日本の伝統文化もっともっと知りたいなぁ~!