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つきのこ的徒然日記

見たこと感じたことを徒然なるままに。
わがまま自由気ままにゆったりと・・・。

友枝会へ行きました。

2007-11-14 08:46:43 | 能・狂言
友枝さんのお能を観た後は、
いつもボ~として気持ちが上の空の状態になってしまう。
しばらく余韻を楽しんでいました。

その役に深いところからなりきり、観客に余計な雑念を入れさせず、
集中して観ることができるのです。
多分、体がぶれない、型がしっかりしていることが成せる業だと思う。

国立能楽堂は、私が知っている限り、能楽堂で一番長い橋掛りだと思う。
今日はこの長い橋掛りに感謝したくなるほど、
「山姥」の面をつけてのシテは、登場から凄かった。

空気がはりつめ、心地よい緊張感がはしり、時間を超越し始め、
想像の世界が私の中で広がっていった。

手元にある本によると、
―山に住む鬼女でありながら、
時に人間に善行を施す存在であり、邪正一如という仏教哲理に立つと、
一切が空であることを導くもの・・・・・。
大自然のスケールを山姥という存在に形象化したような能である。―

後シテの面が神々しく見えたのはそのせい??
光の加減だったのかな・・・。

観能後も、ずっと山姥のことを考えていた。
そんな時、自宅前の山を見て、ふっと思った。
山姥は、雲のように、風のように山々を巡っていたんだ。
四大の霊ともおおいに関係有りかな・・・・。
(わかったような、わからないような^^;)

とにかく凄い「山姥」でした。言葉にすることが出来ない^^;
また拝見したいです。

11月4日(日)国立能楽堂にて

「山姥」
シテ:友枝昭世 ワキ:宝生 閑 アイ:野村扇丞
大鼓:柿原崇志 小鼓:北村 治 笛:一噌仙幸 太鼓:助川 治

そういえば、帰りに多田富雄さんをお見かけしました。
お着物を召された奥様が、車椅子を押してました。
満足そうなお顔をされてました。

能「巴」、狂言「杭か人か」はごめんなさい。そのうちに・・・。
















第十回記念 長島茂の会へ。

2007-11-01 19:23:44 | 能・狂言
10月27日土曜日、台風20号接近の予報のなか、
いつもより早く自宅を出ることにした。
夕方から夜半にかけて、大雨の予報。困ったなぁ・・・・。ぶつぶつ・・・・。
夜は友人がドイツに転勤のため、壮行会が四谷のレストランで行われる予定。

出かける前にチラシをじっくりと見続けていると、
「よし、行くぞ!」という気持ちになれた。チラシで元気になった!不思議です^^

長島茂の会は今年で10回目という節目の会。大曲「望月」に挑む。

他流から同年代ということで、
宝生流 金井雄資師 「三山(みつやま)」
観世流 関根祥人師 「碇潜(いかりかづき)」
お二人のお仕舞。喜多流にはない曲とのこと。

今回、仮予約なんてことしていたので、
なんと恐れ多くも長島さんご本人からチケットのことでお電話を頂き、
たいへ恐縮した次第。
お声から、大変物腰の柔らかい、とても謙虚なお方とお見受けしました。

舞囃子「枕慈童」友枝昭世
他4流では、「枕慈童」と呼ばれている曲。
不老長寿を祝うめでたい曲とのこと、10回目にふさわしい。

切り戸口からお出になられたときから、空気がちがってくる、
いつ拝見してもぶれない体、観ているほうも背筋を伸ばし、
片時も見逃さないように友枝さんの舞を観る。
周りの空気が澄んでいくように思える。またこの舞はえらく拍子が多い。
間の取り方、踏んだときの床音の強弱。かなり難曲。
当然のことながら、美しく流れるように、そして力強く舞われていました。

狂言「止動方角(しどうほうかく)」
野村萬斎の太郎冠者と石田幸雄の主人が、一頭の馬をめぐって
繰り広げる狂言で、初めて拝見した。
萬斎さんはこのあと、三響会夜の部ご出演のため移動。
ついでに萬斎さん追っかけファンも一緒に移動らしい。
夢中になって見ていたので、
他の方はお気づきになったらしいが、私は気がつかなかった^^;

(念のため、お仕舞はこの後ありました。)

お能「望月」
信濃の国の安田荘司友春は口論の末、従兄弟の望月秋長(ワキ)に殺されてしまう。
一家離散ののち、家来の小沢刑部友房(シテ)は近江山守山で甲屋という宿屋を営む。
偶然、友春の妻(ツレ)と花若(小方)が訪れ、宿屋に泊まり、
更に望月秋長も帰郷の途中に下人(アイ)を連れ、宿屋に泊まる。
あだ討ち到来と、旧主の妻を盲御前に仕立て、花若に八揆を打たせ、
友房も獅子舞を舞います。酒の酔いに望月が居眠るすきを見て、
首尾よく討ち果たし、あだ討ちを遂げるというすじ書き。

シテ:長島茂 ツレ:友枝雄人 子方:友枝雄太郎
ワキ:森常好 アイ:野村万作
地頭:友枝昭世 後見:内田安信他2名
大鼓:佃良勝 小鼓:観世新九郎 太鼓:助川治 笛:一噌庸二

シテが直面の曲はあるけど、節のある謡は謡わず、
全部コトバ=会話で終始すると言うのも普通のお能とはかわっている。

この難曲を、長島さんはうまく謡っていたと思う。
面をつけていたのは討たれた主君の妻(ツレ)のみ。橋掛りで友枝親子の謡。
雄太郎君、観るたびにしっかりした謡に、足の運びにただ感心するのみ。

下人の野村万作さん、渋くていい感じ。舞台全体がしまって見える。

後半で、シテが赤ふさと二本の扇を取るシーンでは、ちょっとハラハラドキドキしました。
厚板(?)を頭から被って、一人でやらねばならず、
こういう場面、見せ場になるのでしょうか。

後見の内田安信さん、今でも手助けに行こうかと、
かた膝たてていましたが、難なくいった。
しっかり見守っている後見がすごいいい感じでした!

長島さんの獅子舞、ほんとによかったです!
そして、拝見するたびに成長し続ける雄太郎君、えらい!

実にいい会を観ることができ、幸せ気分で大雨のの中を四谷へと向いました。

きゃ~、長文になってしまいました^^;

















厳島観月能へ・・・・・

2007-10-28 23:12:30 | 能・狂言
今年で2度目の厳島観月能のため、広島・宮島まで一泊のミニ旅行。
宮島までの交通手段を前日まで悩み、結局飛行機にした。

でもぉ~~!
同じ便に野村万蔵さん、友枝雄人さん、雄太郎くん親子。
広電では粟谷浩之さん、旅館に向う途中井上真也さんと会う。

存じ上げてるのはこちらだけ、
当然ご挨拶もなくチラッと横目で見て素通りしました。

最近お能大好きになった知人たちと旅館集合予定がフェリー乗り場でばったり。
彼女たちは1日早く出て倉敷を観光したらしい。
観月能は初めてでうれしそうにしていてくれる。
私ももう少し時間があったら、2泊ぐらい旅行計画立てたいな。

とにかくいいお天気に恵まれ、自称「晴れ女」
去年から2度まで的中している。
そんな些細なことまでがうれしく、この地再び訪れたことに幸せを感じる。

今年の演目は「自然居士」
若い宗教家が、わが身を捨ててでも、たった一人の少女を救うお話、
能のなかでは比較的演劇性のある演目。

お席に着くまで、厳島神社の回廊を渡っていく。
もうすでに回りは薄暗くなり、別世界へと導かれていくようであった。

火入れの儀が終わるや、照明が水面にあてられ、
いきなり能舞台全体に、水の揺らぎがゆらゆらと映し出される。

お仕舞は
粟谷明生 仕舞「阿漕」
粟谷能夫 仕舞「玉葛」
出雲康雅 仕舞「敦盛」

喜多流の舞は切れ味がよく大好きだ。

そして、お能「自然居士」

友枝さんはいつもながら美しい足の運び。体がぶれない。
お仕舞を多少たしなむようになると、更にそのすごさがわかる!

観ているほうがドキッとするほど、伸びやかに厳島能舞台で舞っている。

気のせいか途中から声の質がちがったように感じた。
ほんとに若い男の声にきこえてきた。
揚げ幕からお出になられたときは、まだ友枝さんのお声だったがなぁ~。
少女と人買が乗っている船にぐいぐいと近づいていく。
力あふれる若々しい動きだ。そして少女を救うために一心に舞う自然居士。

昔々からこんな宗教家がいたら、世の中ちょっとは違っていたかもなぁ・・・。

多少の雑音もあったけど、屋内ほど神経質に思わない。
自然の成せる業かもしれない。

終わってから、それぞれ違うお席にいたお能仲間と出口で待ち合わせ。
私のほうが数分早く着き待っているときに、
中国新聞社のかたからインタビューを受ける。

わぁ~困るといいながら、コメントしっかり申しました!
えっ~~といいながら、住まい、名前、年齢まで言っちゃいました!

見てませんが、多分翌日の朝刊、あるいは夕刊に載ってるはずです^^;

来年もまたこの地に来れる事を厳島神社に参拝しながら、
能舞台をあとにしました。

来年も来れますように・・・・・・!


















能面展

2007-09-26 21:12:52 | 能・狂言
昨日の十五夜お月様はきれいだった。

吹く風に秋を感じます。

ところで2ヶ月ほど前、ご近所の写真館に「面」が展示してました。

若女と般若の2面。

そういえば、去年も展示してたなぁと、

その前を通るたびに、しばらく見入ってました。

作者は私と同じ町名になっている。

へぇ~、そんな方いらっしゃるんだ。

なんとなくうれしい気分になりました。

「面」の展示の後は、「敬老の日」のためにおじいちゃんおばあちゃんのお写真。

なわけで、すっかり忘れていたのですが、

2日前、とうとう作者と偶然出会ったのです!

駅から自宅に帰る途中に、看板屋の工場の前で、

70歳くらいの叔父さんが、まだ未完成の若女を持っていたのです。

通り過ぎて、なぬっ!

引き戻って、思わず声かけました! 

あの~、「面」作っていらっしゃるのですか?

興味あるんですか?と、おじさん。

はいっ、お能大好きで、お仕舞も習ってます。

実は11年ほど前、脳梗塞になり、リハビリもかねて

能面を作るようになったんですよと、初対面の私にいろいろ話してくださいました。

買ったアイスクリームが気にはなりつつ^^;

これまで80面ほどお作りになられたそうです。

そのうちの半分は手放し、なかには外国の方や能楽師にいたらしい。

叔父さんいわく、ちょうどよかった!

鎌倉のギャラリーでグループで能面展をやりますので、

とご案内のはがきをいただきました。


第六回能面展 能面工房 寿好庵
かまくら画廊にて(046-842-0048)
10月3日(水)から10月8日(月)
10時30分から18時まで(最終日17時まで)

秋の鎌倉もいいかも・・・。

でも人多いだろうな・・・・。








空間を支配する

2007-09-14 17:33:28 | 能・狂言
9月12日、能楽囃子科協議会でのお能、友枝さんの「井筒」を観にいく。

国立能楽堂に着いたのは開演より10分前、予想はしていたけど脇正面後方の
お席しかなかった。

でも、かまわない!
鏡の間の空気が伝わりやすいお席だから!

今回いろいろ合って、チケットは受付で受け取る。
あれ~~、番組表がない!
時々、お隣りや前のお方のをちらほら見せていただく^^

友枝さんの「井筒」は2度目。梅若六郎さんや金春流でも拝見したことがある。

友枝さんのお能は、やはり言葉ではそう簡単に言い表せるものではない。

確か染織家で人間国宝の志村ふくみさんでさえ、
まぶたの中にそっとしまっておきたいと思われたそうだ。

また大切なものをいただいたと思った。

井戸を覗き込みに行く姿に、背中がぞくぞくっときた。

地謡もよかった!
代役の藤田朝太郎さんの笛の音色もよかった。

全く持って「空間を支配できる」能楽師は、そう滅多におりません。

拝見でき、幸せです。
魂の栄養をまたいただきました。




川崎能楽堂

2007-09-11 12:16:12 | 能・狂言
9月1日、川崎能楽堂まで行き、
友枝さんのお能「六浦」を観賞してまいりました。

狂言は野村万蔵さんの「苞山伏」
両方ともはじめての演目です。

この川崎能楽堂は、去年に続き2度目になります。
おおかたの能楽堂の舞台に屋根はついていますが、
この川崎能楽堂は、なんとついてないのです!

四方の柱が、舞台から1メートルくらいの高さなので、
中正面でも、シテ柱に邪魔されず、見えちゃうのです!
こんな嬉しいことはありません!

客席は約150席ほど。
橋掛かりの距離も、国立能楽堂の半分にも満たないと思います。

能舞台と客席が一体となっているような感じの能楽堂です。
非常に贅沢な空間でお能、狂言が拝見できるなんで幸せです♪

喜多流の地謡は、力あるもので、叙情あふれる謡で大好きなのですが、
この能楽堂では、ますますそのように感じました。
この舞台では地謡は6人でした。(普通は8人が主です)

で、感想は・・・・?

魂の栄養となる友枝さんのお能を言葉で言い表すのは難しい。

「おそれおおい」「もったいない」

瞼の奥にそして、心のなかに秘めていたいと思っております。

私のボキャボラリー不足、PC打つのが遅いのも多分にあるかも^^;

言えるのは~
「すごくよかった!」
「行きました!」
「拝見しました!」くらい^^  とほほ・・・。

お能「六浦」のあらすじはと申しますと―

― 「相模国六浦の「称名寺」を訪れた僧が、
すべて紅葉した中で、一本だけ色つかぬ楓を見つける。
不審に思っていると、一人の女が現れ、昔語りをする。
昔中納言為助が、紅葉を見ようとこの寺を訪れた折、
この一本に限り、色深く紅葉し、あまりにも見事さに、歌を詠んだ。
草木ながら名誉に思い、それ以降は遠慮して青葉のまま、
紅葉しなくなったのだと語る。
僧もこの木を愛でて詠むので、女は重ねての面目に感謝し、
この紅葉の精であると、自ら明かして消える。
中入―
紅葉の精が現れて、四季の移ろいと無常の様を
舞に託して消える」―

という、草木成仏が主題になったお能です。

今から考えると、存在自体、無機質だと感じながら拝見していたのですが、
そうか!紅葉の精だったからだわ!
後シテの長絹の色は「青緑」、金箔か銀箔か忘れたけど、
楓の文様が入り、渋くて美しかったです。


ワキ:工藤和哉
大鼓:国川 純  小鼓:森澤勇司
太鼓:金春国和   笛:松田弘之

狂言はまたあとで。

























暑い夏、お能と歌舞伎で乗り切ろう!!

2007-08-01 22:49:50 | 能・狂言
関東のほうは、本日やっと梅雨明け宣言しました。

暑いです(汗)

明日から息子は、九州方面まで旅行。私の実家に数日滞在予定。

私は会社の仲間たちと、八ヶ岳薪能を観にいく。
そのあと、友人のセカンドハウスで一泊の予定。
折角だから、会社の慰安旅行にしようと決定。
こんなことだと、すく決まっちゃう^^信頼できる、楽しい仲間たちです。

会社の仲間、他の2人はすでにイギリス、ドイツと2週間の休暇中。
しかし時間を見つけて、海外の出版社にもコンタクトをとるそうで、
休暇中でも、気持ちは会社のこと思ってくれている。ありがたい。

秋頃から本格的に、2冊目、3冊と発行していきます。
またまた、忙しくなりそうですが、
この8月はお能、歌舞伎とのんびりします。←いつもか!

八ヶ岳薪能の演目は「清経」「船弁慶」
事前に詞章を読んでいます。

特に「船弁慶」は、5月に逗子文化プラザホールにて
「能の魅力」という講演で、渡辺保さんからご教示していただいたので、
更にお楽しみなのです。
渡辺さんは、事前に詞章を読んでおく、終わった後でまた読むと、
さらにその演目が深まりますよと言ってました。

ただし、決して観能中は詞章や謡本は見ないでください!
舞台に集中してくださいと念を押されてました。
「皆さん、シェークスピア劇を見るとき、台本みないでしょ!
それと同じですよ、お能も謡本みないでください!」

信頼できる確かな話しぶり。
さすが「能のドラマツルギー」を書いたことだけありますわ。
深い洞察力、おまけにユーモアもたっぷり。
この方について他の詞章の勉強したいくらいです。

帰りにタイミングよく、執筆した歌舞伎の本に
サインしてもらってる方がいらしたので、
私も持参した「能のドラマツルギー」にサインしていただきました^^
うれしい!まったくのミーハー丸出しですわ^^;

後日、6月の第二回目の講演は、能楽師柴田稔さん、
面打師石塚しげみさん、能楽プロデューサー笠井賢一さんで
「能狂言の歴史とその美学」についてのお話。

観客からお一人出ていただき、装束、面をつけての説明や、
10人ほど舞台に出て、実技のご指導など、盛りだくさんでした。

渡辺保さんは、眠くならないお能の見方を
「船弁慶」を通して教えてくださいましたが、
能楽師柴田稔さんは、眠くなったら
寝てもいいんですよ!とあっさり言ってました。

また、能役者の精神性によって「面」は変わっていく。
「面」は多くの役者の体温を与えることによって、つけることによって、
「面」が成長していきます。と面をみせてくれながら説明してました。
多分、実感あってのことだろう・・・。

主催が逗子市だったこともあり、リーズナブルな参加費で、
充実してましたね。

まぁ、この8月も多分お能と歌舞伎でチョー貧乏、
でもそのぶん、魂は豊かになっていくと思います^^















間に合った~~~

2007-07-20 19:36:15 | 能・狂言
今日は、すごいお・お・お・おおドジしました。
能楽堂を間違って行ったのです。

たまに、チケット忘れたらどうしようとか、能楽堂勘違いしたらどうしようとか、
不安になるときもあったのですが、とうとう現実にやってしまいました^^;

千駄ヶ谷から電車に飛び乗り、水道橋まで一目散!
もう電車の中でも、走ってましたわ~。ほんと、アホです!

第30回 納涼能 宝生能楽堂

第一部より
ちょっとだけ遅れてしまいましたが、観世清和さんの舞囃子「高砂」観れました。

友枝さんのお仕舞「田村」やっぱし、いいですね~。かっこよかった!!

金剛流・豊嶋訓三さんのお仕舞「羽衣」キリ

この流派はあまり拝見したことがないのです。
同じ羽衣でも、流派に違って随分違いますね。
私、やっと合格したばかりだから、まだよく覚えているんですわ。

そして、宝生流・近藤乾之助さんのお仕舞「三輪」
お仕舞だけで、私の好みを言わせていただくと、
友枝さんの次にファンです!
(帰りに私服姿見れてうれしかった)

狂言は「蝸牛」シテ:野村万蔵 

この方の蝸牛はもう3回目くらいだけど、やっぱり笑えます。

お能は金春流「乱」双の舞

シテ:金春安明 ツレ:高橋忍
ワキ:村瀬純
大鼓:柿原崇志 小鼓:曽和正博 
笛:寺井宏明  太鼓:観世元伯

猩々が二人登場するのを観たのは始めてです。

赤い猩々は、舞台を圧倒してました。
謡も力強くって、よかったです。
特に、金春安明さんの水面を歩くところの舞、
切れ味がいいというか見入ってしまいました。

こんないいかたして申し訳ないですが、
お手ごろな料金で、得したって感じでした。

やはり、主催が能楽協会で
後援がついているとそうなんでしょうか・・?

事務所が近くなので、電話と郵便チェックして帰りました。

でも以後気をつけて、能楽堂には参ります^^;



能楽の舞台空間

2007-05-22 01:35:27 | 能・狂言
先週月曜日、早稲田大学国際会議場 井深大記念ホールまで出かけた。

もし、一週間遅く開催されていたら、はしか騒ぎで中止になっていたかもしれない。

第六回能楽学会大会『能楽の舞台空間』の講演会を聞くためです。

―三間四方の空間と橋掛り、このシンプルな空間に様々な仕掛けが隠されている
 建築家・建築学者・能役者たちが解き明かす能舞台の秘密―

第一部 講演会
1、<あわい>の場としての能舞台  磯崎 新(建築家)
2、近世~近代における武家と民衆の能舞台考‐祭礼・行事・儀礼の能空間‐
                  大岸文夫(日本工業建築学科)

第二部 二つの(敦盛)-厳島観月能・横浜かもんやま能
    友枝昭世氏に聞く          聞き手  三宅晶子

第三部 シンポジウム
               磯崎 新、大岸文夫、友枝昭世
       コメンテーター 竹本幹夫、松岡心平
            司会 三宅晶子
                          (チラシより)



友枝さんの生の声をお聞きしたかったことと、能舞台は宇宙空間だということを
再認識したかったため、講演会を聞きに行ってきました。

建築家のお話は興味深いものでした。

あわいとは、間のこと。(きれいな日本語だと思います)
能舞台について、屋根のある能舞台の光は、上からではなく、水平からくるというのです。
光が白い砂に反射して水平にくる。だから、蝋燭も下においてある。
光の囲い方が、茶室のあり方も似ていると思うと、
建築家の見識は面白いし、新鮮に感じる!

橋掛りの『はし』本来の意味は、二つの世界をつないでいるものであり、
また、鏡の間は、憑依して別人になって行く場だと思う。
鏡板は昔はなくて吹き抜けていたんですよと、などなど話されていました。

大岸文夫さんが調べた、日本国中の能舞台の数の多さには
驚き!総数を聞き逃した!^^;スライドを見ながらの説明。
京都・奈良だけでも30箇所現存し、佐渡は34箇所、
いずれにしても、全体で使用できるのは1割くらいだそうです。
なんとか、保存していくてだてがあればいいのですがと、おっしゃっていました。
国や地方自治体の協力なくしてだ。守っていきたいですね。
時間と足を使い、よくお調べになりました。すごい!


友枝さんのお話はインタビュー形式で、
厳島観月能での「敦盛」の、ビデオを見ながら。

厳島能舞台でも、海面に照明をあて、水が反響板の役目をしていますので、
先ほどの、磯崎さんの話は興味深いですとコメント。

また、ここの能舞台は一回一回が新鮮で、自然の力が後押ししてくれます。
「神様の力かなぁ」・・なんてこともおっしゃってました。
やはり、目に見えない大きな力を感じているんだ!

シンポジウムの話は、私的には、能楽評論家より、建築家や学者、能役者の
お話のほうが、自由な見解で、話の広がりがみえたかなぁ・・・。
初心者なのに、生意気よね。わたしって・・・。

shadeとshadowの違いや、仏教用語の影向(ようごう)についての話も、大変興味深かった!
私の大好きな『陰影礼讃』の話も当然でてきて、うれしかったなぁ!

全身全霊、五感を働かせて、能舞台に立ち続けている友枝さんのお話は、
含蓄のあるものでした。

この会を教えてくれた知人に、感謝!

そういえば、会場に数人、能楽師の方がお見えでしたわ!
最後はやっぱり、ミーハーで終わる、つきのこでした~♪























 






映画「獅子の座」の上映とお話

2007-05-18 15:18:44 | 能・狂言
きのう、国立能楽堂へ行ってきました。お能ではなく、映画を見にです。
といっても、内容は能楽師の物語ですが。


国立能楽堂のあぜくら会主催
会員対象あぜくらの集い<懐かシアター>
定員数が決まっていたので、往復はがきで昼の部を申し込みし、当たりました!

解説、聞き手は増田正造、
お話、茂山忠三郎(昼の部)
渡邊容之助(夜の部)

映画「獅子の座」1953年、大映
監督:伊藤大輔
原作:松本たかし(「初神鳴」より)

出演:長谷川一夫(宝生弥五郎 15代宝生流宗家 )、田中絹代(妻 久)、
   加藤雅彦{現 津川雅彦}(長男 石之助)岸惠子(久の妹 お染)

15代宝生流宗家・宝生弥五郎(弥が古い「や」なのですが、出ません)が、
江戸の庶民と将軍家慶の上覧する観進能を催すまでの物語です。幼い長男
石之助への厳格な稽古を軸に、芸道の厳しさを描きます。
クライマックスは興行当日、将軍の到着が近づく頃に黒雲がひろがり雷鳴が
轟きわたります。雷への恐怖で逆上した石之助は忽然と姿を消してしまい、
宗家・弥五郎は切腹を覚悟します。(冊子あぜくら4月号より)

伊藤監督は、小さいときからお能が好きだったらしいですね。

当時では、超豪華キャストだったことや、堂々たる大作で興行成績も
抜群だったらしい。

元祖流し目俳優だったのかしら、長谷川一夫さんって。時折見せる伏せ目がちな
ところが美しい。
凛として、夫、息子を支える大女優・田中絹代さんの存在感は圧倒的だ。
今もお美しいが、岸惠子さんの綺麗さが、映画を華やかにしてくれる。
そして、子役の津川雅彦さんは名演技で泣かせてくれました。

石之助が父から「石橋」のお稽古をつけてもらったとき、もう少し腰をおとしてと
注意されたのを母が聞き、こっそり息子にスパルタ教育をするのです。
水をいれた手桶を頭に乗せて、腰をおとす練習のシーンは、泣きながら歯を食いしばって・・・・。

仕舞習っている私は、そうかこうやって練習するのか!
お家で私もやってみようかな・・・・、なんて思いながらみてました^^;

映画のあらすじは、しゃべりすぎないほうがいいと思いますので、
チャンスがあれば、お能ファンはぜひみていただきたいです。

ただ、ビデオ化されていないらしく、たまにBSで長谷川一夫さん特集のときに
放映されることもあるとかです。

映画のタイトルシーンは「翁」「三番叟 鈴の段」でした。
今、私がお稽古している「羽衣」の謡も出てきたり・・・

参考までに、能楽指導:宝生九郎( 宝生先々代)宝生英雄

ワキ:宝生弥一(閑さんの父)

囃子は藤田大五郎 北村一郎(治さんの父)

亀井俊雄(忠雄さんの父)金春惣一(現 惣右衛門)

狂言:茂山忠三郎 茂山倖一 廣瀬寅次郎

お昼の部でのお話は、この映画にご出演された茂山忠三郎さん。

当時の大掛かりな撮影など、笑いを交えてのお話はたのしかったですわ。
おやさしい、いい人のオーラが出ておりました。

出かけたときはすごい大雨で、びしょぬれだったけど、
いい映画、いいお方にお会いできて、よかったわ^^

追伸で~す♪
些細なことですが、投稿後に思い出したことがありました。
カメラワークのことです。

見所でお能を観る時は、正面、脇、中正面のお席からですが、
この映画では能舞台を背にとか、橋掛かりを歩いている演者を
背後からと撮っているシーンがあり、珍しかったです。

ある能楽師が、ほんとにうまいかどうか、わかるのは後ろからですと、
おっしゃっていたことを思い出しました。

それだけです^^