「備えを怠らない」 マルコによる福音書 13章32~37節
イエスさんは、弟子たちに「その日、その時は、だれも知らない。天使たちも子も知らない。父だけがご存じである。気をつけて、目を覚ましていなさい。その時がいつなのか、あなたがたには分からないからである。」と言いました。人間は、将来に何が起こるのかを言い当てることができません。その役割を預言者に任せようと考えるなら、それは信仰深いというよりも、自分がすべき備えを怠り、他人任せにすることになります。
イエスさんは、「目を覚ましていなさい。」と言いました。その言葉は、弟子たちに限らず、誰にでも当てはまることです。何事も他人任せにするのではなく、自分がすべき備えを怠らないなら、将来に何が起こっても慌てたりせず、後悔もしません。災害については、日頃からの備えを怠らず、発生時に被害を最小限に食い止めたいものです。信仰生活においては、イエスさんの教える愛によって生きることが「目を覚まして備える」ことです。