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新温泉町浜坂にある日本キリスト教団浜坂教会の
牧師日記

「愛に大小はない」

2024年03月09日 | 聖書のお話

「愛に大小はない」 ヨハネによる福音書 6章1~15節

 イエスさんは、自分たちの後を追いかけてきた群衆に食べ物を配りました。その数は、男だけを数えてもおよそ五千人でした。皆は満腹し、その上に残ったパンの欠片が12の籠一杯になりました。当初、それだけの食べ物はありませんでした。けれども、少年が五つのパンと二匹の魚を持っていて、それを差し出したことから始まり、イエスさんが皆に配ると、皆のお腹が満たされた上に、12の籠一杯のパンの欠片が残ることになりました。

 この物語は、五つのパンと二匹の魚という食べ物が、イエスさんのところに集まる人たちのお腹を満たし、さらにはイスラエル12部族の子孫たちの分、すなわち他のユダヤ人にも用意されたことを連想させられます。五つのパンと二匹の魚とは、イエスさんが十字架で命を賭して示された愛です。その愛は、世界中の人々に分け隔てなく与えられた愛であり、世界中の人々が互いに愛し合い、共に助け合って生きるための糧なのです。

 「五つのパンと二匹の魚」の物語は、人口のうち、数パーセントのクリスチャンだけが愛されているのではなく、その国の全ての人々は勿論のこと、世界中の全ての国々の人々が平等に愛されていることを教えています。イエスさんが十字架で命を賭して示された愛が一人ひとりの心にあるならば、パレスチナやイスラエルも、世界中の全ての国々の人々も、互いに愛し合い、共に助け合って平和に生きることが可能になるのです。

 

 

 


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