ニュースを見ると、国民年金を株で運用するというような記事がありました。株の運用には、大きなリスクが伴っているそうです。けれども、公務員年金は安全な運用をしているそうです。国民の年金は、支給年齢を引き上げたりして、老後の生活を苦しめているのに、公務員年金はそうでないということです。明らかにおかしいのではないでしょうか。
「公僕」という言葉があります。私が身を置いている教会の世界は、教会員の献金によって牧師の生活が支えられています。献金は、牧師自らも捧げています。献金とは、簡単に言うと、神さまによって救われていることへの感謝の応答であると理解できます。教会に関わる人たちは、みんな神さまに感謝して献金を捧げているのです。これが、献金が会費ではない理由です。そして、牧師は教会に仕える公僕です。公僕であるから、献金によって生活が支えられているのです。何か勘違いして、自分は偉い存在だから、ちやほやされて当然と思うからトラブルが起こるのです。
公務員は、国民の税金によって生活が支えられているのですから「公僕」です。その「公僕」が、国民を苦しめているのがおかしいと思います。国民の年金が危機であるならば、安泰な公務員年金と一本化して、国民全体として一つの年金制度で運用されるべきではないかと思います。そういう感覚を持っていないと、国が殺伐とした雰囲気となり、何かとトラブルが起こることでしょう。官僚や政治家は、自分たちが「公僕」であるという事実を忘れず、常に高い理念を持って欲しいと思います。