月のひびき (徳正寺だより)

“いま”出遇えた一瞬をパチリ
それは仏さまとの日暮らし…

登校拒否

2010年05月10日 20時28分38秒 | 仏々相念(住職日記)
塾か・・・

「ウチなんて塾どころか学校がね・・・」
「えっ、登校拒否ですか?」
「ウチを出るまでがね・・・出れば何とかなるんですが・・・」

しんどいですね。どうすればいいんでしょうね・・・
嫌なら行かなくてもいいって私なら言いそうですが、いざその立場になったら先が分かるが故に何とか行かしたいと思うだろうし・・・
かと言って子どもは子どもで辛いことがあるのだろうし・・・
本当に難しい問題ですね・・・

私は、学校が大嫌いです。今でも・・・
「でも、給食が好きで良かったね。何でも好きなことがあったらそれでいいよ!」って息子が私に言うのです。
どっちが親か分かりません。でも完璧な答えに笑うしかありませんでした。
そう!その通りで私の唯一の楽しみは給食でした。
別に食べさせてもらってなかった訳ではないのですが、とにかく食べたかったのですね。
2時間目が終わると後ろに貼られている給食のメニューを見ては一喜一憂していました。
カレーなんかだとテンション上がりまくりでした!

何か好きなことでも見つかればいいですのにね・・・

「さんまのからくりテレビ」という番組があるのですが、
その番組のコーナーで下地先生っていうキャラクターの濃い一般の国語の先生が出演されます。
子どもさんの心配事をお母さんが先生に相談するという趣旨。
この度、その先生が本を出版なされたとか・・・少しその内容に触れられました。
その先生の学校では、世間で子どもたちの自殺等の事故が起こった時に集会をされるそうなのですが、その集会で平生は物静かなある先生が、
「命を捨てるのなら学校を捨てなさい、命を捨てるほど学校が辛いのなら学校を捨てなさい・・・」っておっしゃったとか・・・
一つの命を大切にしてほしいというメッセージだったのでしょう、感動しました。

私もそう思います。

何か好きなことが・・・