お浄土の花のはなし

御覧ください。
お浄土の蓮の花の香袋ができました。

久しぶりのお針仕事で
青い蓮、黄色い蓮、赤い蓮、白い蓮・・・
中にお香を忍ばせて、ほのかに薫るお浄土の香。

明日、一年ぶりに集まる大切な法友にひとつずつ差し上げましょう。
離れていても、心にお浄土の花を咲かせる法友です。
あえる世界はただ一つ・・・

得不退転

こういう思いも・・・

御七日のご縁に会わせていただきながら、故人を偲ばせていただいていました。
思い出話をするなかに涙を流される喪主様。
ケンカしたこと、笑いあったこと、様々な姿を懐かしんでおられるのでしょう・・・
もっとこうしてあげたらよかった・・・
もっとああしてあげたらよかった・・・

喪主様のお姉さんも身体がしんどい状態。
でも、母を思い遠方より帰って来られていました。
身体の弱い姉を見ながら、「年の順番でよかった・・・」
いろいろなご縁のなかで逆縁のしんどさも痛いほど分かっておられる。
そんなしんどさをお母さんにさせたくなかったのでしょうね、出来ることであれば・・・
「骨は里の墓に入れてくれる・・・？」
って、切ない相談も受けているとか・・・

「こういう思いも日が経てば忘れてしまうんやけどな～・・・」

そうですね、忘れるからこそ生きていけるということもあります。
この様な大切なことであろうと・・・
ガムシャラになり、心亡くして生きるのです。
でも、一度感じた感情は心に残っているのでしょう、
ご縁を通しその心に帰る時、忘れて下さらないあなたに出会うのでしょう・・・

忘れて下さらないあなたが今も尚・・・

心を亡くしていてもブレナイ人生を歩ませていただきたい・・・