月のひびき (徳正寺だより)

“いま”出遇えた一瞬をパチリ
それは仏さまとの日暮らし…

文月終了

2013年07月31日 21時42分26秒 | 仏々相念(住職日記)

きれいなもんだな~・・・

 

校区補導が今日行われました。

校区にある神社のお祭りです。

 

補導といってもダラダラ歩き結局は交通整理みたいなことをしています。

スターウォーズに出てくる電飾棒みたいなモノを持たされて・・・

最近の夜店ではきれいな電飾飾りの棒・剣等々が売れ線のようです。

沢山の子どもたちが買ってもらったんでしょう、嬉しそうに振り回しています。

コイツの持っている棒が気になるらしく見比べるのです、どの子もどの子も・・・

面白いものです。

コイツの棒だったら「あげるよ!」って渡したくなるほどに・・・

 

長く立てません、腰から足に痛みが走ります。

痛いな~・・・

電飾棒を握りしめながら耐えます。

 

丁度その頃から花火が上がり始めました。

やっぱりいいもんですね、花火。

電飾棒も花火の邪魔です。

明かりを消しコイツも花火を楽しませていただきました。

補導が当たらなかったら来ることもないところです。

神社には用事はありませんがきれいなひと時をいただきました。

 

幼い子供たちがお父さんの肩に乗せてもらって花火を観ています。

その高くなった視線にはどんな世界が開けているのでしょう・・・

後方から見ながら思っていました。

コイツは腰が悪いのでこんなに肩車とか高い高いとかあまりしてやっていません。

いいことしてもらっていいね~って声掛けたくなります。(掛けませんけど・・・)

2人の子どもはその高き世界をあまり知らずに大きくならせていただいています。

すでにコイツと同じ目線に・・・

痛くとも辛くとも沢山してやったらよかったな~・・・

どこまでも自分が可愛いのでそんなことすら思わなかった今以上に幼稚なコイツがそこにいたのでしょう。

どこまでも幼稚なコイツ。

  

それぞれに願い事を持ってお参りするのでしょう・・・

中には寺には参らないが神社に参っている名ばかりの門徒もおられ・・・

あ~・・・神社には参るんだ・・・

 

申し訳ないことです・・・

どこまでもコイツの力不足。

でも、これ以上どうしていいか分かりません。

 

やっぱり除災招福なのか・・・

 

この荒れる世界において誰もが幸せを求める、

みんなみんな、求める。

少しでも欲望を満たさんがために・・・

果てしなく重なる欲望を・・・

 

その人生を大切に生きろと支えてくださる阿弥陀ほとけ、あなたでしたね・・・

あなたでしたね・・・

 

コイツ、ちからありません。

でも、コイツは幸せものです。

 

さあ、明日から盆月です。

ちからのないまんま・・・願生ります。


幸福之力

2013年07月30日 20時37分00秒 | 仏々相念(住職日記)

やっとこれで・・・

 

先程ネットのニュースのところで寺での話題が上がっていました。

何宗だとも、何寺だとも書かれていません。

悪いニュースだから・・・

 

子ども会でもしてたのでしょうか・・・

ゲームの中で全裸になったら高得点という内容。

小学生男女21人が裸になったとか・・・

どういうつもりだったんでしょうか・・・その僧侶。

 

コメントには勿論激しい言葉が・・・

クソ坊主、ロリコン坊主、生臭坊主、エロ坊主・・・

仕方がありません、その通りなのですから・・・

 

しかし、「坊主」って何でこうも嫌なイメージなんでしょうか。

コイツもその真っ只中なので「お前が問題なんだよ」って言われればそれまでなのですが・・・

辛いです・・・

 

空いた時間にハードディスクに録っていた映画を観ました。

ウイル・スミスの「幸せのちから」

以前、観たことのある映画でしたがいい映画は何回観てもいいものです。

ウイル・スミスって何でもできるうまい役者ですね。

嫌いじゃありません。

 

仕事が上手くいかずお金がありません。

税金の取り立て・・・

家賃の不払い・・・

奥さんも出てしまいます・・・

でも、子どもが一緒に、

父親が強引にってところもありましたが・・・

 

とうとうアパートも追い出されます。

お金も底を尽きます。

 

そうなることの恐ろしさに震えるコイツがいました。

 

そんな中・・・

これではダメだと投資会社の社員になるための研修に入る。

20人ばかりの中で社員になるのは1人だけ・・・

 

「生きる」ことに必死になりながら最後に社員に選ばれる。

 

急ぎ息子の所に行き抱き上げます・・・

これでやっと・・・

 

「息子のために・・・」だったのでしょうか・・・

何とかしなければ・・・

 

でも、彼を立たせていたのは寄り添う息子のいのち(温もり)だったと思うのです。

お前がいてくれたから・・・

 

金銭・財産・地位・名誉・・・

どれもこれも大切なモノ。

無くてはならないものでしょう・・・

それを手につかむところに幸せを見てしまいます。

 

でも、寄り添うはたらきがなかったら・・・

 

今日、お墓参りのご縁をいただきました。

結構な坂道を上がります。

優しいお母さんと娘さんの三人で上がります。

お母さん・・・

坂道を上がりながら「ご院さん、去年の今日は入院していました」

「え~、そうでしたっけ・・・」

「膝に人工関節を入れたのです。お陰で楽に歩くことができます。」

「それはよかったですね~」

「ハイ、本当にお陰さまです」

良かったと喜ぶ母の横にはニコニコ微笑む娘さんがおられます、

「元気になってくれました」

寄り添うように・・・

そのはたらきの優しいこと・・・

 

「辛」に一を加えれば「幸」となる。

言葉遊びではなくコイツもそう思います・・・

どうしよう、どうしようと生きるコイツをギュッと抱きしめて下さるおはたらきがありました。

 

阿弥陀さま・・・

全部知り抜いていまここに・・・


空のヨットのはなし

2013年07月30日 10時09分15秒 | ふうわりふわり(坊守日記)

おはようございます♪



青空に、白く半分のお月さまが浮かんでいます

まるで、ヨットが帆をたてて海をゆくようです


いちにちのはじまり

今日の旅はどっち向き?

 

ゆらゆら・・・きらきら・・・

 

雲の波にゆられて・・・

 

 

風の吹くまま・・・

 

 

気の向くまま・・・

 

 

いえいえ、ヨットマンは

 

ちゃんと

 

風を読んでいるのです