月のひびき (徳正寺だより)

“いま”出遇えた一瞬をパチリ
それは仏さまとの日暮らし…

先輩助言

2012年11月30日 23時46分03秒 | 仏々相念(住職日記)

住職も・・・

 

今季お取り越しツアーが一段落。

あとは私が数か所お参りすれば終了です。

すればいよいよ、徳正寺報恩講2デイズ!

永ちゃんでいう武道館に向かいます!

 

穏やかな時を過ごさせていただきます。

お取り越しも終わるしゆったりモード。

兄貴のように慕うご門徒宅がお宿でした。

皆さんが集われるまでいろいろと突っ込まれては照れるやら恥ずかしいやらで大笑いしていました。

いいよな~こんな雰囲気!

 

娘さん2人を育てられた経験をコンコンと説いて下さる。

送り出すことの切なさ・・・

「しょうがないよな、ワシももろうたんやけん(奥さんをお嫁さんとして預かった)・・・でも、2人はキツイよな~!住職もそうで!もろうたんやけん出さんといけん!」

「そうですよね~・・・」

 

「今年は年末みんなが揃うんよ!娘が嫁いではじめてよ、みんなで新年迎えるの!」

「そうですよね、やっぱりご主人の方に行かれるのでしょうね!」

「そうよ、出した身やけん!」って一瞬のマジ顔に動揺して持っていたお菓子を落としかけたコイツ。

切ない親父心を見たように思います。

優しいお方です・・・

 

このような日が来るのか・・・

いやいや、うちは・・・って思うコイツがいることです。

義父の気持ちは横に置いて出してなるかと意気込むコイツ!

 

穏やかな空気にしっとってくれる中、お参り下さった皆さんとお正信偈をいただきました。

背中に聞こえる優しきお勤めに、

「さあ、来年も今生にいのちあれば願生ってお取次ぎさせて頂こう!」って声張らせていただいたことです。

 

11月も終わりましたね!

ラスト一か月になりましたが大切に生かさせていただきましょう!

 

是非、12月15,16日は徳正寺報恩講にお参り下さい。

坊守と待っています、あなたを・・・

 


朝未きの月のはなし

2012年11月30日 06時50分07秒 | ふうわりふわり(坊守日記)
午前6時23分、登校する息子を見送りに境内にでると

まだ薄暗い西の空にまあるいお月さまが輝いていました

薄闇の中を自転車で行く息子の後ろ姿に手を振って、また三門をくぐり空を見上げると

藍色の空は、半透明のスクリーンを重ねていくように白んでゆきます

いちにちのはじまりに立ち会えたような気がして

「がんばりますか!」と独り言




午前6時37分 有明の月

反省親父

2012年11月29日 19時56分32秒 | 仏々相念(住職日記)

反省するように・・・

 

昨晩のお取り越し、隣村の総代夫人Mちゃんが顔を見せてくれました。

仕事帰り・・・

早く帰って休みたいでしょうに回り道して寄って下さったのです。

思ってもいない方が入って来られたので本当に嬉しかった。

 

「お疲れが出たでしょう?」

「大丈夫です!」

「今日は、仕事帰り?」

「そうそう、ご院さんとAちゃんの顔を見て帰ろうと思うて・・・」

「ありがとうございま~す。」

遠回りになるのに案じて下さるのです。

支えて下さるおはたらきに感謝です。

 

娘が言うのです、「今週のサザエさん見た?2話目!」

「ごめん、見てないけど・・・また、波平さんがやらかしとった?」

「もう、あれを見て反省するように!そのまんまですよ!」

「どんな内容だったん?」

 

波平がカツオたちの教育をし直すという・・・

それも、直接言うのではなく自らの背中を見せることによって思いを変えていくんだと。

波平は庭に立ちほうきを持ち掃除を始める。

が、しかし、当の本人のカツオたちは気付くこともなく部屋で漫画を読んでいる。

波平が掃除していることに気付いたマスオさん・・・

「お父さん、僕がします!」

「いや、マスオ君、ここはワシの姿を子どもに見せなくては思っているのでかまわんでくれ。」

気にするマスオさんは、部屋で漫画を読んでいるカツオたちを説得するのです。

説得に渋々応じ、掃除をする子どもたちを見て、

「やっぱりワシは間違ってなかった!」って自分を褒めての落ちとなる・・・

マスオさんの気遣いも知らずに・・・

 

コイツ、波平さん・・・

大柄なコイツがいます。

家族には勿論のこと、沢山の方々の支えをいただいているのに情けないコイツがいます。

日々、気持ち良く生かさせていただいているのはその支えあればこそなのに・・・

感謝せんコイツがいることです。

波平を見る度にコイツがダブります。

 

数日前より煮込みラーメンが食べたくてお願いしようと思っていました。

が、しかし、家でのラーメン好き度合って麺類の最下位なのです。

コイツは、麺類のなかで一番好きなのですが・・・

少々、気を遣うところです。

「今日のごはんって何なん?」

「なんやと思う?」って息子。

頭の中では煮込みラーメンが過るのです。

すると息子が、「煮込みラーメンだよ!」

「え~~っ!」ってマスオさんばりの声で驚いたことです。

「オレ、ず~ッと食べたくて提案しようと思ってたところなんよ!」

間髪入れず、「みんな気にしているのよ!」って坊守・・・

ここでも波平の姿がチラチラ・・・

 

支えて下さるおはたらきに感謝させていただきましょう・・・ね!


銀杏と子どもたちのはなし

2012年11月29日 07時18分50秒 | ふうわりふわり(坊守日記)
今朝は風もなかったので、母とふたりで、せっせせっせと落ち葉掃き

すっかりきれいになったところに、近所の保育園の園児たちがお散歩がてらやってきました

こんなことなら、境内中に広がったきれいな落ち葉の絨毯を残しておけばよかった~

それでも、子どもたちは喜んで、大きな銀杏の葉っぱを集めて束にしたり、ちいさなお手ていっぱいにすくってはお空に向けて撒きあげたり…

終いには「リボンみたいできれい!」と、しゃがんでいる私の頭の上に、葉っぱやら土やらをドサドサ乗せてくれて、私は葉っぱまみれの土まみれに…

子どもたちは楽しそうに、キャッキャ!キャッキャ!と遊びます

いいものですね、境内に子どもたちの遊ぶ姿があるというのは

阿弥陀さまもきっとお喜びでしょうね

背の高い銀杏の木も、子どもたちの様子に笑っているようです

境内はすっかり散らかってしまったけれど、そんなことはどうにでもなることですもの!

それにしても、

ちいさな子どもたちのそれぞれの空に舞う金色の葉っぱ

ちらちら舞って、きれいだったな~



二十一年

2012年11月28日 23時18分52秒 | 仏々相念(住職日記)

そうか~・・・

 

「楽しみにしています、ブログ」

帰り際、そう言ってくれた24,5の青年。

よく存じ上げる青年でありますが、とにかく大きいのです。

跳ね返されそうな体格は気持ち良く素晴らしいものです。

 

坊守の優しい法話の中に、

「嫁いで21年になりますってお昼に話してくださいましたが、僕が3歳の頃だったのですね~」ってお家にお参りした時に話してくれたって話すと

お参り下さってた皆さんが「え~!」って驚嘆の声!

失礼ながらコイツも「お~っ!」

勿論彼にも3歳の時はあったのですが、今が強烈すぎて想像できないのです。

或いは、21年という時の流れの凄さ・・・

 

彼を通し、21年の歩みを思ったことです。

こんな長い時を共に歩んでくれていたんだって改めて坊守に感謝したことです。

お陰でここまで歩ませていただいています。

 

これからも一日一日を大事に生かさせていただきたいものです。

読んでくれていてありがとうございます・・・

 

これからも兄弟仲良く、助け合いながら歩んで下さい!

人生の先輩方々も大切に!