誕生之苦

苦しいけど・・・

諸人よ　思い知れかし己が身の　誕生の日は　母苦難の日
「でもね、苦しみじゃないのよね～・・・」
母、強しですね！

「なぜ、苦しみじゃないの？　どう見ても苦だと思うけど・・・？」
「ん～ン、確かに苦しいんだけど・・・嬉しいの・・・」

優しく微笑みながら子どもたちを見ています。
そう！この尊い命に出遇えたからなのでしょう！
あなたに遇いたいからこそ、苦しみに立ち向かえるのでしょう！

「大丈夫！　大丈夫だからね！　大丈夫！」
お腹をさすりながら呟く坊守の姿、忘れられません・・・

大丈夫のみ手の中、安心がありました。　　　　　　　　　　　　　　　　

衣替えのはなし

暑くなりました。
連休前までは「寒いですねぇ」と時季外れの挨拶をしていたのに・・・。

今日はお天気が良かったので衣替えをしました。
冬用の法衣から夏用の法衣に・・・まさに衣替えです。

ひと冬着させていただいた冬の法衣や御袈裟をきれいに畳んで畳紙に仕舞います。
やはり、仕舞い方が肝心ですね。
匂い香をそっと畳紙の間に挟みます。
秋の風が吹く頃に畳紙を開けると、お香のいい薫りが法衣に染みているでしょう。

さて、明日から軽やかな夏の法衣を着させていただいて、暑い暑い夏中、汗をかきかきあちらこちらのご法縁にあわせていただきましょう。
法衣に染みたお香の薫りを運びながら・・・。