月のひびき (徳正寺だより)

“いま”出遇えた一瞬をパチリ
それは仏さまとの日暮らし…

法蔵菩薩

2009年09月22日 22時47分18秒 | 仏々相念(住職日記)
「T君、悔いは残るよ。」
母を亡くされた恩師が、呟くように漏らされた。
「先生ほど看られたお方でもですか・・・?」
「そうや・・・。」

看取る立場でも、悔いが残り
亡くなる立場でも、悔いが残るのでしょうね。

あんなことしてあげたらよかった。
こうしてあげたらよかった。
その思いが目の前で泣く人の背中を擦ることができるのでしょう。

あんなことしてあげたらよかった。
こうしてあげたらよかった。
その思いのなかで急ぎ仏となり還って来ずにはおれないのでしょう

涙して生きる私を包みくださるあなたでした。

今、あなたが支えていてくれる。

だから、安心して泣いていいんですよ!
大切な人を亡くした時ぐらいは、泣いてください。

その涙のなかに仏さまがいてくださいます。    

栗おこわのはなし

2009年09月22日 20時31分05秒 | ふうわりふわり(坊守日記)
秋の味覚といえば、栗ですね。
わたしは栗が大好きなのです。
10月生まれのわたしの誕生日には
毎年、母が栗の入ったおこわをこしらえてくれました。
なつかしい母の味です。

今日はご法事にお参りさせていただいたおうちの奥様が
お土産に栗おこわを包んでくださいました。

早速、お夕飯にいただきました。
大きくてほんのり甘い栗がころころ入って
そして、もっちりと蒸してある
なんともおいしい栗おこわでした。

栗おこわも、おうちおうちでいろいろです。
母の味、というのでしょうか。
 ママのお母さんのおこわは小豆の塩加減が絶妙だったのよ・・・
 N子おばちゃんのおこわは少しかためでつやつやしてるよね・・・
 Sおばちゃんのおこわ、最高!
 小豆じゃなくて大きなお豆が入ったおこわもいただくよね・・・
 甘い栗もあるし、塩味の栗もあるよね、どっちが好き?
 いろんなおこわをいただけてありがたいねえ・・・
と、しばし娘と栗おこわ談議。

結論は
 秋にいただく栗おこわはおいしい!
ということで落ち着きました。

ほんとうに旬のものはおいしいですね。
自然のめぐみと、作ってくださる方のまごごろが
たっぷり入ったおいしいごちそうを
今夜もみんなでいただきました。

 尊いおめぐみにより
 おいしくいただきました。
 おかげで、ごちそうさまでした。