月のひびき (徳正寺だより)

“いま”出遇えた一瞬をパチリ
それは仏さまとの日暮らし…

矢沢永吉

2009年09月16日 22時48分53秒 | 仏々相念(住職日記)
矢沢永吉
今年還暦を迎えるロックンローラー。
日本のロックのカリスマと言われ数々の扉を開け続けている。

先頃、nhkの番組で20代の若者と対談していた。
今年の3月子供ができたという男性が質問をした。
「矢沢さんは、娘さんをどのように育てられたのですか?」

「一番つらい質問なんだよね・・・」
自らの生き様を答える矢沢。
祖母に育てられ両親の温もりを知らないこと、
だから子供にどう接したらいいか分からないこと。
自らのエネルギーをすべてロックに捧げて家庭を顧みなかったこと。

ある日、彼は気付くのです。
酒を飲みながら、ふっと振り返ってみたとき、
「俺にも家族がいた。」
そう気付いたとき、奥さんに
「ありがとう、Thank you」

自然に言葉が出ていた・・・。

ここだと思うのです。
TVに映るスーパースターの彼に

「そうだよね、永ちゃん。そこだよね!」
って呟いていました。

あなたがいたから歩んで来れたのです。
あなたがいたから走れたのです。
そこに出遇わなかったら、空しい人生で終わっていたでしょう。

一人ぼっちの私をあなたが支えていてくれました。
いつでも、どこでも、優しく、温かく。

忘れ通しの私を、忘れては下さらないあなたでした。

これからも「ありがとう」の人生を歩んでいこう!

矢沢永吉、魅力的な人です。