月のひびき (徳正寺だより)

“いま”出遇えた一瞬をパチリ
それは仏さまとの日暮らし…

触光柔軟

2009年09月13日 19時29分29秒 | 仏々相念(住職日記)
昨晩、息子が急な発熱。
体育祭前日だというのに、オロオロ・・・
娘は、修学旅行前だし、もしかしてインフルエンザ・・・
病院に夜間診療をお願いし、坊守が付き添いで行って来た。

宇和島市立病院は、建て替わって間が無く私も坊守も行ったことが無かった。
「一緒に行こうか?」
「皆が寝込んでもいけないので2人で行って来る。」
1時間もかからず帰って来た。
熱が出て間が無いので今検査しても分からないが、
喉が赤いのでそれの熱では・・・
解熱剤を飲ませ即刻隔離。

「根性で直す。」
その言葉通り、翌朝熱も下がり体育祭に出た。
とにかく安心。

昨晩での病院での出来事。
何も分からない坊守は、夜間受け付けの方に尋ねたところ、
親切丁寧に優しく教えて下さったとのこと。
病気となり不安な気持ちを持ちながら来院しているところに
そのような優しさに触れると安心したとのこと。
私も嬉しかった。
愛媛新聞にも投稿されていたが、
どの病院かは分からないが、何気ない医師や看護師の一言に傷ついたとのこと。
そんな中、坊守と息子は優しさに触れてよかった。

病院だけの話でなく僧侶という立場でも
涙する人を傷つけているという話も聞く。
己が事として反省しなくてはなりません。
「あなたはどうですか?」

阿弥陀さまのおはたらきは、ひかりのはたらき。
優しく包み込み、照らしだしてくれるはたらき。
涙を流し歯をくいしばる背中をそっと擦って下さっていました。

どのような人も、分け隔てなく、優しく優しく。
だからこそ私も優しくなれます。