月のひびき (徳正寺だより)

“いま”出遇えた一瞬をパチリ
それは仏さまとの日暮らし…

Get up

2009年09月21日 20時36分10秒 | 洗車日和
ナマの歌声を聴きながら、拳を突き上げていた。

なぜだろう、涙が流れ出るのです。

「悲しみはすべて俺に預けて、今は預けて

感動? 嬉しさ? 日々の切なさ?

「これからも、ずっと歌い続けますから。よろしく!」

「良かったよ、永ちゃん。俺も歩み続けるよ!」


生者必滅

2009年09月21日 15時19分48秒 | 仏々相念(住職日記)
今日は、私の誕生日。
今生に命頂いて数十年・・・
有難いことにボツボツ歩ませて頂いています。

学生の頃には、この命尽きるなんて考えることもなかった。
縁あって自坊に戻り僧侶として歩ませて頂くと
必然的にご門徒様の死に出会います。
「お前も必ず死ぬよ。」

先立たれた方々が、自らの命を懸けて教えて下さるのです。
「ひとつしかない命、大切に生きるのだよ。」

死に触れながら、ほんの少し優しくなれる気がするのです。

すぐにもとのイライラトゲトゲの自分になるのですが・・・

「あぁ・・・俺も死ぬのか・・・」
すれば、イガミあうより優しくありたいですよね。

また会える世界がある、と聞かせて頂いても
やっぱりこのひと時が愛おしい・・・
死ぬことに対しては恐怖心もないが、
愛する人とわかれる辛さは計り知れない。

以前、大好きなお婆ちゃんを亡くされたお孫さんが
「こんな辛い別れがあるのなら、出会わないほうがいい・・・」
私に涙しながらつぶやいてくれたことがありました。
今は立派なお母さんになっておられます。
死を感じ孤独な人生だからこそ寄り添うのでしょう。
それでこそ人としての生き方になるのではないでしょうか?

誕生日は、母に「ありがとう」を言う日ですね。
なかなかその言葉が出ません。
申し訳ないことです。