月のひびき (徳正寺だより)

“いま”出遇えた一瞬をパチリ
それは仏さまとの日暮らし…

即便微笑

2009年09月24日 23時16分38秒 | 仏々相念(住職日記)
法事のご縁を頂き、間の休みのひと時・・・
遠近各地より久しぶりに集われたのでしょう。

「あんた、ふけたで。そんなにふけてたまるかい。
それじゃあ婆さんでー。」
身内の会話なので許されるのでしょうか?
そんな事をみんなに言われながらも
明るいお方で笑い飛ばしておられましたが・・・
女性ですもんね、外見が気にならない人はいないと思うのですが・・・

私は、小さい頃ブクブクに肥えていました。
とにかく食べたくて食べたくて、沢山食べていたのです。
親戚の叔母に笑いながら言われた、
「もっと太らんといけん。」って大笑いしながら・・・

「傷ついたなぁーあの一言。」
悪気のない一言なのかもしれません。でも傷ついていたのです。

笑いながら泣いていたかもしれません。

恩師に「老いてなる、美しさ。」ということを教えて頂いたことがある。
若い人の外見の美しさに、老いた人は敵わない。
でも経験を重ねてきた老いの美しさに、若い人は敵わない

悲しさ、切なさ、やるせなさ、嬉しさ・・・
いろんな経験によって育てられた優しさなのでしょうね。

仏さまは、一緒に泣いてくださいます。

「すべてわかってるよ。」ってね。