月のひびき (徳正寺だより)

“いま”出遇えた一瞬をパチリ
それは仏さまとの日暮らし…

雨の後

2009年09月14日 20時10分22秒 | 洗車日和
明日が雨だと知りながら、体が車に行ってしまう。
どうしても雨の後、汚れたままでほっておくことができない。

きれいな服を着るように、いつも車もピカピカにしておいてやりたい。
腰の悪い私をカタカタコトコト何処へでも連れて行ってくれる、

良き相棒。

愛しくてたまらないのです。

色褪せたトップが痛々しい、
今日もwaxで何とかごまかす。          

明日の雨もきれいに弾きます。
これもまた洗車の醍醐味。          

修多羅のはなし

2009年09月14日 12時33分23秒 | ふうわりふわり(坊守日記)
大切なおともだちに贈るために
修多羅を編みました。

「修多羅」は「お経」という意味です。
また、「お経」は「たていと」という意味があります。

一本の長く美しい紐を華鬘のように編んでいくのですが
編みすすめるうちに、いろんなことを思います。

いのちのつながり・・・
出遇い、そして別れ・・・

わたしは、わたしひとりで人生を送ることはできません。

代々の父母、家族、きょうだい、ともだち、先生
わたしが出遇ったすべての人々
出遇ったことのないすべての人々
大きないきものから小さないきもの
花や草、木々、海藻にいたるまで
家や靴、車やネジ釘
お日さま、お月さま
風や空気、水や土、光

あらゆるものがつながる中に
この身をおかさせていただいていました。

やさしさに触れてうれしかったこと
悲しい別れに泣き崩れたこと
きれいなものを見て感動したこと
一生懸命に汗を流したこと
何もできずにただうろうろしたこと

どれも、ひとりではなしえないことでした。

いっしょにいてくれる人がいて
笑いあえる人がいて
話を聞いてくれる人がいて
後押ししてくれる人がいて
肩をさすってくれる人がいて
支えてくれるいのちがあって

そんなご縁に彩られていたのですね。

そうして
このわたしのいのちを貫いてくださるは
阿弥陀さまの
ただ一心に≪すべてのいのちをすくいます≫
の願いとおはたらき。
真実の声。
それが修多羅の意味なのかなあ。

あれこれ思いながら
そうして
さしあげるおともだちの顔を思い浮かべながら
修多羅を編んだ秋の夜でした。