昨日から試験期間が早速始まっております。
昨日の第一号の試験は、実習の試験でした。実習の試験は班でまとめられての口頭試問と筆記です。
口頭試問では班員にヒントを与えることや目配せなどで合図をすることなどは一切禁止されており、まさに、公開処刑。そんなわけなので、答えられない輩がたまに大恥をかく事もあるのですが、今回もやらかしてくれました。
「人工心肺中に空気を送ったらどのような体位を取らせるか」という質問に対して、トレンデレンブルグ体位、という言葉が出てこなかった彼は、おもむろに逆立ちをしたのです！この緊迫した状況の中で！
たしかに頭を低い位置に、足を高い位置に持ってくるけど、それほど極端ではない！わしは笑いを堪えるのに必死だったよ……。
「それで…その…体位はなんというんだな？」
逆立ちをしたままやつは考え込みます。
そろそろ戻ってもよいのではないか。班員誰もがきっとそう思っているのですが、緊急時以外で試験内容以外のことで口を開くと不正行為になるので誰一人として言葉を発することができません。
ボス、お前だ！お前が言うのだ！みんなそう思っています。
長い時間が過ぎて、逆立ち君は答えられず、次の質問に移りました。
「体を張ったから、多少は点がもらえている」と言っていましたが、真偽の程はわかりません。それよりも、あの狭い試験室内でいともあっさりと逆立ちをして見せた身体能力に驚きが隠しきれないのでした。
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