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Pretenderの備忘録

演劇噺Vol.15「4人で喋る『デカローグ』」

2024-07-08 20:29:57 | 芝居・ミュージカル・バレエ
小劇場が満席だった。開演18時、開場17時半で、17時40分頃に到着したら、ほぼ満席でビックリした。

1から10までの全体、個別にそれぞれの立場からの感想やコメントが聴けて面白かった。私はまだ7~10を観ていないので、益々楽しみになった。
かなり、自由に台本も、演出もしているのだなと思った。


[出演]
 須貝 英<上演台本>
 小川絵梨子<新国立劇場 演劇芸術監督/演出>
 上村聡史<演出>
 亀田佳明<「デカローグ1~10」出演>


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技術革新と不平等の1000年史 上・下

2024-07-07 18:26:42 | 読書
ダロン・アセモグル&サイモン・ジョンソン著 早川書房2023

テクノロジーの歴史とそれが社会に対してどんなインパクトがあったかを通説を超えて、格差という観点からも分析する。しかしながら、マルクス経済学のアプローチではない。歴史学と近代経済学と欠けていた新たな視点というところだ。ノーベル賞の前段階と言われるジョン・ベイツ・クラーク・メダルを受賞した著者である。

上巻が歴史中心で、ちょっと読むのに苦労したが、下巻は最近の話題からGAFAからAI、そして民主主義の危機までを論じる。結語的なテクノロジーの方向転換というのは、まだまだ深い検討が必要ではあるが。

巻末の文献の解説と出典は素晴らしい。筆者たちのアプローチを学問的に先行研究に照らして論じる。章ごとにもきちんとしたそうした解説がつく。知的な水準を落とさず、わかりやすく、素晴らしい書籍だ。
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関西・歌舞伎を愛する会 結成四十五周年記念 七月大歌舞伎 昼の部

2024-07-06 16:43:39 | 歌舞伎
小さん金五郎、まあ上方らしい芝居。こういう芝居だと隼人とかはんなりはあるが、上方っぽさが出ない。周りが東京に住んでいても上方の人が多いから。

菊之助の藤娘は可憐だが、もう一工夫なんか欲しいなあ。なぞってる感じ。俄獅子は、時蔵、弟の萬太郎、従妹の隼人と、フレッシュな組み合わせ。隼人が舞踊ではやや動きが良くない。期待しているだけに一層の精進を。

重の井、久しぶり。萬壽と孫の梅枝。梅枝がなかなか芸達者ぶりを発揮。今時、なかなか受けにくい話かもしれない。

大阪松竹座

大森痴雪 作
戸部銀作 補綴
今井豊茂 演出
一、小さん金五郎(こさんきんごろう)

金屋橋の金五郎
芸妓額の小さん
芸妓大村屋のお糸
太鼓持六ツ八実は木津屋六三郎
千草屋女房お縫
広瀬屋新十郎
女髪結お鶴
    鴈治郎
    孝太郎
    壱太郎
    隼人
    寿治郎
    彌十郎
    扇雀

  藤娘(ふじむすめ)
二、俄獅子(にわかじし)
〈藤娘〉


〈俄獅子〉

藤の精


芸者
鳶頭
鳶頭

    菊之助


梅枝改め時蔵
    隼人
    萬太郎

初代中村萬壽 襲名披露狂言
三、恋女房染分手綱(こいにょうぼうそめわけたづな)
重の井
五代目中村梅枝 初舞台

乳人重の井
自然薯の三吉
近習文吾左
近習源吾左
局雲の井
侍女若菜
本田弥三左衛門
時蔵改め萬壽
 初舞台梅枝
    歌昇
    隼人
    吉弥
    扇雀
    歌六
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関西・歌舞伎を愛する会 結成四十五周年記念 七月大歌舞伎 夜の部

2024-07-05 22:31:30 | 歌舞伎
今回は、六月に歌舞伎座でやった萬屋の襲名も兼ねているのだが、特に劇中口上もなし。祝い幕なのかなあみたいな幕。
すし屋、孝夫さんはこれが好きで、何度観たか、でも実は大阪では20年ぶりくらいか。木の実からの上演となるので、2時間半を超える。これじゃ、襲名が霞んでしまう。萬壽をはじめ、壱太郎、歌六、弥十郎と上手くはまってはいるが。。。また、今までと異なる工夫が随所に見られた。ウソ泣きや、女房子供の顔を上げさせる場面、火を使う場面等々。

汐汲、扇雀は日舞にふさわしい体型なのだが、あまりうまくならなかったなあ。体の使い方だろうか。

八重桐、新時蔵の見せ場もあり、脇も菊之助他豪華で、良かったか。

すし屋が長いので、16時に始まって、終演が20時40分とかで、南座の顔見世じゃないのだからさあ。昼の部とのバランスも悪いし。すし屋は誰に見せておきたかったのだろう?歌昇?隼人?

大阪松竹座

一、義経千本桜(よしつねせんぼんざくら)
木の実
小金吾討死
すし屋

いがみの権太
弥助実は三位中将維盛 
若葉の内侍
主馬小金吾
お里
六代君
権太伜善太郎
弥左衛門女房お米
猪熊大之進
権太女房小せん
梶原平三景時
鮓屋弥左衛門
    仁左衛門
時蔵改め萬壽
    孝太郎
    歌昇
    壱太郎
    種太郎
    秀乃介
    梅花
    松之助
    吉弥
    彌十郎
    歌六

二、汐汲(しおくみ)

蜑女苅藻
此兵衛
    扇雀
    萬太郎

六代目中村時蔵 襲名披露狂言
近松門左衛門 作
三、八重桐廓噺(やえぎりくるわばなし)
嫗山姥

荻野屋八重桐
煙草屋源七実は坂田蔵人時行
腰元お歌
沢瀉姫
白菊
太田十郎
梅枝改め時蔵
    菊之助
    萬太郎
    壱太郎
    孝太郎
    鴈治郎
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アメリカ映画の文化副読本

2024-07-04 22:06:46 | 読書
渡辺将人著 日経BP 2024

アメリカ政治を専門とする筆者が、アメリカ映画を通じて、都市と地域、社交と恋愛、教育と学歴、信仰と対抗文化、人種と民族、政治と権力、職業とキャリアに分けて論じている。必ずしもきれいに切り分けられるわけでもないが、映画やドラマへの愛を感じる。ドラマで、なぜこれがないのかというのも、何本かあったけど、(笑)。全部は観ていないが、かなり観てるなあというのが実感。そして、推薦図書があるのだけど、それがほぼ全部読んでいて、なるほどなあと納得した。
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