蓮実重彦著 光文社新書
全7講、語ってきたことを新書にまとめたらしいのだが。
フランスだけでなく、ハリウッドも日本も語られている。
実名でバッサリと斬られている、(笑)。
映画祭の現状とか、映画の歴史とか、ハッとさせられる視点もあるし、勉強になる部分も少なくない。私は、ここに出てくる映画の四分の1も観てないと思う。ただ、なんだろう、三島由紀夫賞を取った時のスピーチに関する報道を読んだ時に近いデジャヴ感がある。年をとるとこうなるのだろうか。田原総一朗が、朝までテレビで、司会の役割を放棄して、一人のコメンテーターとしてがなり立てるようになって、どのくらいになるだろう。それと重なるような感覚があるのだ。