Cosmos Factory

伊那谷の境界域から見えること、思ったことを遺します

電子申請

2006-04-07 08:06:40 | つぶやき
 このごろは資格試験の申請に電子申請というものが用意されている。もちろん昔ながらの郵便による申請というものもあるが、電子申請の方が手数料が安かったりして利用したいと思う人たちも多いのだろう。とくに専門分野でPCを使うことに慣れている人なら、電子申請を利用するかもしれない。ところが、この電子申請、けっこう面倒くさい。手数料の納付にも「電子納付情報Webサイト」なるものにアクセスしていろいろの手続きをする。それがなんだかよくわからない。まずわたしのような気の短い者には向かない。この手続きを済ませたあとに実際の試験申請となる。かなり心にゆとりがあって、時間的にもゆとりがないと本気になれない。そんなくらいなら、郵便で手続きをした方が確認もしやすくて手っ取り早い。どのくらいの人が利用しているかわからないが、とくに技術系の試験申請なら、そこそこ利用している人もいるのかもしれない。

 「住民基本台帳カードの利活用方法等に関する検討会報告書」という友人のブログに、同じようなことが書かれている。平成16年に住基ネットによる住民票の広域交付を利用した人は、長野県ではごくわずかという。利用率がかなり低くても、いつまでも低いとは限らないが、セキュリティーを重視して面倒くさい申請手続きになっていることは間違いない。加えて情報漏えいという問題がある。考えてみれば、電子申請の場合は、ごく個人的な情報をネットという世界につながっているラインに一度乗せるわけだから、セキュリティーがかかっていたとしても、もしかしたらすっぽんぽんにさらけ出しているのかもしれない。闇の世界だから、どんなシステムなのかよくわからない。頻繁に使わないものなら、確かに必要性という部分では大いに疑問がある。常にさまざまな様式変更なんかもされたりして、次に同じことをしようとしてもまったく変わっているかもしれない。

 よく無料のホームページへのアップロードしたりするとき、以前と出入りのページが変更されていて、加えて管理画面の構造なんかも変わっていて躊躇することがある。毎日更新していればよいが、たまに利用したりすると、「あれどこかへ窓口が行ってしまった」とパニックになることがある。無料のページばかりではない。何年も更新しなかったパーソナルなページを更新しようとしたら、昔のイメージがまったくなくなってしまっていて、どうしたらよいかわからなかった。電子申請の世界も同じようなことがきっとあるだろうし、そんなことだから不安が大きい。無駄なシステムにどれほど金をかけているか知らないが、いったい誰に大金が流れているのだろう。けっこう不必要な箱物を造っているのと同じかもしれない。いや、それ以上かもしれない。
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