Cosmos Factory

伊那谷の境界域から見えること、思ったことを遺します

〝つくし〟誰の子

2006-04-30 01:23:59 | 自然から学ぶ
 『伊那谷の自然』(伊那谷自然友の会)124号に、小林正明先生が「〝つくし〟誰の子」という小さな記事を寄稿している。「〝つくしはスギナの子〟は常識ですよね。でも確かめたことありますか」と始まる。つくしが出るところスギナの生育場所、というのは知っているが、確かに確かめたことはなかった。そして、つくしとスギナが一株になっていれば、確かに親子と認識できるのだろう。毎年スギナには庭を占領されて困っている。もちろん、引っこ抜いても根がつながっているから、絶滅させたいと思えば、土を大きくひっくり返して根そのものをすべて取り除かないと可能性はない。いや、全部取り除いたと思っていても残っていたりする。だからスギナをなくすことは難しい。そうはいってもある程度根を深くとらないと、すぐに次のスギナが出てくる。まさしく除草剤でもりようしないと絶えずスギナとの戦いとなる。〝つくし〟といえばイメージはよいが、〝スギナ〟といえばイメージはよくない。

 さて、わたしもそんな親子の照明をしてみようと、すでに頭を出し始めたスギナの株とつくしが同じ場所に出ているところを探し、切れないように少し深く掘ってみた。写真のように見事に親子の証明成功。小林先生も言っているが、先につくしが出て来て、あとからスギナなんだからつくしが親でスギナが子じゃないのか。

 スギナとつくしは必ずしも両者とも同じ株に姿をあらわすわけではない。スギナがあんなにたくさん出るのにつくしはスギナほど目立たない。小林先生は「栄養がありすぎると花が咲かないのと同じ」というが、それにしてもスギナがあまりにも多いし、大きく成長する。よい始末の仕方があったら教えてほしいものだ。それも除草剤を使わない方法を。そういえば「つくしのてんぷら」なるものを見たことがあるが、世の中にはスギナのてんぷらなるものは存在するのだろうか。いやはや「まずそう」。
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