宮古on Web「宮古伝言板」後のコーケやんブログ

2011.6.1~。大津波、宮古市、鍬ヶ崎復興計画。陸中宮古への硬派のオマージュ。
 藤田幸右 管理人

ニュースレターNo.17(おもて面)

2017年12月15日 | ニュースレター

 避難道 海抜20m標識(旗、吹き流し&常夜灯)避難道登り口  


山への逃げ道は、図のほか坂や崖など数えきれない。しかし、住民にしか分からない地元エゴのものであってはならない。私的な山道、坂、崖だけでなく、鍬ヶ崎地区の津波避難道として、昔からの主な避難道を内外に向けて巾広く取り上げる。


復興に向けて  安 定 し た 避 難 道 を

 

他所(よそ)から入ってきた人に津波有事の避難対策を提供しておかなければならない。(わかりますか?!)地場産業とか企業誘致、地区の震災復興とはこの事と表裏一体です。日本には自然災害から危険でない地域はない。高台に登る避難道が「目に見えて」あれば、誰も津波をこわいものとは思わない。鍬ヶ崎に避難道が整備されてあればさえ、津波地帯であるが、安心地帯として全国に知られるようになる。避難道は津波てんでんこの前提であると同時に地域復興の第一歩となるのです。


津波の時、鍬ヶ崎の昼間人口が一斉に高台避難できる方法を考える。


 鍬ヶ崎地区4,000人の昼間人口 津波から復興して賑わう近い将来の鍬ヶ崎地区には、推定4,000人の人が昼間人口として滞在している。鍬ヶ崎住民はこの前提でよくよく避難対策を考えなければならない。※現在の定住人口1,500人(平成29年推定=中里団地人口を除く)、将来の定住夜間人口3,000人、地区外からの就業人口1,000人、入り込み流動人口(商用/観光)1,000人を含めて昼間人口4,000人を見込む(定住夜間人口のうち地区外就業者/通学生1,000人を除く)。

 

 避難する人には区別がない 避難は地元の人かどうか、津波経験の有無、津波知識の深浅とは関係ない。特に新しく他所から移住してきた家族、転校生、間借り・下宿人など。家庭でも(嫁さんや客など)よそから来た人。浄土ヶ浜など通過型観光客(団体/個人)。商用、スポーツ、訓練、作業で地区に入っている人(長期/短期、終日/短時間滞在)。事業所の経営者、就業者(通い/住み込み)。── 地区住民は常に目配りし、常に集計し、常に改善して最良の避難道対策を考える。

 

 避難道の「見える化」 地区住民が誰でも一言程度でアドバイス出来るように施設を十分整備しておく。避難場所、避難道登り口、避難道経路などの「見える化」の一貫した工夫。手元地図と同時にリアル視界でも避難道が一望できること

 

 導線目印 (1)避難道標識  旗や吹き流し 365日24時間夜間照明の標識がどこからでも常に一定の高さに見えること(根元が海抜20メートル)。これが一番大事、観光客、外国人でも注意喚起ないし津波避難標識と分かるもの。こども、観光客、外国人が一人ででも、目にして走りだせるスペックをみんなで考えて実行する。絵にかいた看板ではダメ 

(2)登り口標識  家など建物が建つほどに登り口は見えなくなる。全方位からの最短誘導標識を工夫する。アーチ等

 

● 基盤協議 避難場所。登り口、経路などを含めたすべての施設を宮古市、環境省、岩手県、鍬ヶ崎地区全体で大枠協議。目的地への経路の細目は地区地区で厳密に協議する。導線や渋滞をシミュレーション、安心して昼間人口が避難できるスペースと施設物を確保する。実務は、上のイメージ図の調査、正測図を地区ごとに書き出すところから始める。


 

津波の記憶が風化し始めている 宮古市は避難場所や避難所は前々から指定しているが不十分である。じっさいは、人が安全にそこに辿り着くまでのプロセスが、段階や階段の方が大事なのだ。 ※ 次ページにも関連記事




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