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2011.6.1~。大津波、宮古市、鍬ヶ崎復興計画。陸中宮古への硬派のオマージュ。 藤田幸右(ふじたこうすけ) 管理人

陳情書【3】環境整備?【4】市民合意?

2015年09月15日 | 鍬ヶ崎の防潮堤を考える会

宮古市議会に「岩手県(および宮古市)に対し鍬ヶ崎防潮堤について工事中断、変更、工事再開の現時点で地区住民に十分な再説明を行う事の要請」を陳情

「鍬ヶ崎の防潮堤を考える会」



 3、大きな環境整備は?

 

これほど大規模な環境破壊を伴う工事に拘らず岩手県は環境アセスメントも行わず闇雲(やみくも)に破壊的工事だけを進めている。大規模工事の許可、認可状況の実態も伝わってこない。

 

(1)環境アセスメント 環境省の見解はどうか? アセスメントの進捗は? 危惧する事は地下水系、動植物影響、海洋汚染、地盤破壊などに対する岩手県の無関心である。

 

(2)三陸復興国立公園 ジオ自然遺産、景勝中心地浄土ヶ浜に隣接する鍬ヶ崎地区にこのようなコンクリートの巨大擁壁を築く事について世論は戸惑いを見せている。国立公園を管轄する環境省の見解は?

 

(3)日本ジオパークネットワーク三陸ジオパーク (内閣府所管)今後ユネスコの主管する国際ジオパークネットワークに加盟するであろうがその中心ジオ地質圏が先きに触れた「宮古層群」で鍬ヶ崎を起点にして北方に横たわる。化石の宝庫と言われ宮古の科学者が発見研究に大きく貢献した白亜紀前期の地層が地表、海上に直接露出している世界的にも稀な恐竜時代のジオパークである。当然にもこの場所では化石や岩石の採取は禁止されているが岩手県はここに1000本以上の鋼管を打ち込んで、ジオ層そのものを破壊し始めている。宮古市や岩手県に限らず我が国の国際的評価に係る事案である。青少年に与える教育的影響も無視できない。岩手県、宮古市の見識を問う。

 

(4)「改正海岸法」などの法的問題 鍬ヶ崎の防潮堤建設はこれら環境問題に道義的、社会的、法的に関係してくる。法律そのものにも抵触する。

 

 

 4、市民合意のない防潮堤建設

 

(1)岩手県は、再三再四、平成26年11月4日の宮古市役所における説明会で防潮堤について市民の理解を得られたと言っているが根拠はない。山本宮古市長も出席して宮古市議会議員も4~5名参加しているので分かると思う。市民は関係者も含めて50人程度出席。賛成反対意見、技術的問題や住宅、命などさまざまな疑問がでた説明会であった。貴重な意見もあったが合意という点では 0(ゼロ)、混沌であったといえる。理解が得られたり何か結論が出た訳ではない。それどころか、当会場で県が説明した当初計画(支持層調査、公開縦断図、工期、工法など)は、見た通り今、ことごとく変更、反古になっている。

 

(2)通りいっぺんの説明は通用しない。岩手県、宮古市は、合意形成のための前段階の勉強、前段階の議論を進めるべきである。方法の選択として、例えば住民投票のような方法、人集めの方法、意見浸透の方法、説明の方法、採択の方法などである。

 

 以上



【2】に戻る


 

はじめに。不可解な現状

 1、ソフト面の見解を問う

2、不透明な工事

3、大きな環境整備は?

4、市民合意のない防潮堤建設


参考

    

     岩手日報より(2015.5.2)







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