昨年、宮古市12月定例議会において橋本久夫議員が質問に立ち藤の川防潮堤問題について相当つっこんだ論戦を挑んだ(12/15)。インターネット放送から一部をここに収録する。
おぼつかない藤の川海岸の存続 (宮古市議会)
インターネット録画
http://www.discussvision.net/miyakosi/2.html
中途半端な藤の川防潮堤の議論
県事業と宮古市のスタンスの混同
避難道対策などがまぎれている
みえない「里海づくり」の見通し
熱弁の橋本議員
橋本議員(質問)── 別件ルートで藤の川の防潮堤問題に気づかされた。震災直後のまちづくり復興計画ですでに計画があったというが2年も経ってから詳細を知らされるのでは違和感がある。今年の9月時点で知らされておらず寝耳に水の状態。
高峯部長(回答) 藤の川防潮堤は岩手県の方から提言を受けて必要だと思った。みなさんに情報が遅れた事についてはお詫びする。
── 藤の川は国道を一日一万台も通る宮古湾の親水、景観観光の唯一のポイントだ。また陸からより海からの景観もすばらしい。防潮堤で守るべきものは人か建物か砂浜か、宮古市はどう考えているのか?
高峯部長 防潮堤は津波防御施設を目的にしている。道路のかさ上げは津波防御施設ではなく、あくまで防潮堤があってからかさ上げがある。道路のかさ上げは津波防御施設ではない。 箱石課長 要するに宮古湾を10.4メートルの防潮堤で囲む事にしている。 落合議員(参考) 10.4メートルで囲むと言っても集落がないところはその限りでないはずだ。
── 防潮堤となると砂浜や法面に矢板鋼材などを打ち込んで地下水に触る。福島第1原発でも地下水で苦慮している。かき養殖で有名な気仙沼の魚つき森の例もある。また藤の川地域は3月頃チカの産卵場所としても有名なところだ。子ども達の将来の、宮古のこれら自然環境を考えると「緑の防潮堤」というような考えも取り入れないといけないのでは…たとえばコンクリートに頼らないフォレストベンチ工法というようなものはどうか?
箱石課長 矢板鋼材と鋼材の隙間を地下水は通る。フォレストベンチ工法は段丘になり幅をとる。
── 岩手県の事業なので宮古市には遠慮していうが、先の説明会では、防潮堤に隠れて、避難という事や避難道の整備方針が見えなかった。市民への藤の川の説明会のこれからのスケジュールを教えてほしい。
市長、部長、課長 (以後、宮古市は岩手県になりきって回答している。…県事業と市の立ち位置のけじめがついていない。質問者も…同様)……………………
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なお当日の定例会においては須賀原チエ子議員も「藤の川海水浴場の保存について」一般質問を行った。
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