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2011.6.1~。大津波、宮古市、鍬ヶ崎復興計画。陸中宮古への硬派のオマージュ。 藤田幸右(ふじたこうすけ) 管理人

津波が来たら

2013年08月27日 | 津波直面体験

 ー 転 載 ー

ブログ<防潮堤は壊れても ~たろうの海~>より 津波が来たら 2013.8.20 

津波が来たら

2013-08-20 12:45:39 
テーマ:ブログ

昨日テレビで、海水浴場に津波が来た場合の避難方法をどのようにするか大学で研究しているとの放送がありました

海水浴客をいかに迅速に避難所へ誘導するにはどうしたらよいかに主眼が置かれ、避難所の周知方法や、誘導員の配置をどうしたらよいかが課題だと

田老では子供の頃から津波警報が出たら高台の避難所へすぐ避難するようにと、何度も何度も、それこそDNAに刻み込まれるんじゃないかと思うくらい言われ続けてきたのに、それでも津波で多くの被害者を出してしまいました

現実には、保育所の避難所に指定されていた場所は津波に沈んでしまいましたし(保育士の機転で更に高台にある避難所に移動して、幸い事なきを得ました)停電によって、警報もちゃんと聞こえなかったりと、想定外のことが次々と起きたのです

私は津波から避難している途中、インドネシアの津波で鉄筋コンクリート製のホテルが無事だった映像が頭をよぎって、鉄筋コンクリート製の漁協事務所に駆け込んで助かりました。そのまま避難所へ向かっていたら生きてはいません

体験者として思うのは、できるだけ早く避難行動に移ることが何よりだと思います。1分でも1秒でも早く避難を始めることで、生き残る可能性が高くなります

それから、地震の発生場所により、すぐに津波が襲ってくる場合も想定されますから、波が見えたり、何かが壊れる音がしたなら、避難所とか関係なく、とにかく一番近い高い場所(高台か鉄筋コンクリートのビル)に避難すべきなんじゃないかと思います

ほんの数秒、ほんの数mで生死が分かれることもあります

 実際の津波は想定外のことばっかりです

動揺して正しい判断ができなくなりますし、人の動きで混乱するし(みんながあっちに行っているから自分もみたいな集団心理が働きます)人や車がたくさんいれば自分の思ったように身動きもとれなくなりますしね。しかも、想定していた避難所への通路が地震で寸断されているという可能性も高いですし

津波は静かに、そして想像を絶するスピードで迫ってきますから、波が見えてからではボルトだって逃げ切れません。津波が迫っている時にはどこだか確信のない避難所に走るよりは、手近な鉄筋コンクリート製のビルに上った方が生き残る確率は高いような気がします

特に都会では

今後起こる津波でどうなるかは誰にも解りませんけど、今回の津波では、田老でも鉄筋コンクリート製の建物は残りました



外側の防浪堤は壊れて無くなってしまいましたが、画像の左上、遠くにポツンと見える漁協の製氷施設は津波防浪堤の外にあったのに、上の部分は残っています。また、ドコモの電波塔も残っています

 津波なんてもう二度と来ないように、心から願っています。でも、もし、万が一その場に居合わせてしまった時に参考になれば


 

コメント
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