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2011.6.1~。大津波、宮古市、鍬ヶ崎復興計画。陸中宮古への硬派のオマージュ。
 藤田幸右 管理人

鍬ヶ崎の区画整理説明会開催 7/12(木)

2012年07月09日 | どうなる住宅問題


宮古市のホームページによると各地区の説明会に先立って 7月12日(木)に鍬ヶ崎地区の「土地区画整理事業の説明会」が開催される。
6時30分~、鍬小体育館
(2012.7.2)

おかしいと思ったのは他の地区の説明会は「高台移転事業などの説明会」となっている事である。鍬ヶ崎地区の説明会には「高台移転」の「た」の字もない。
(2012.7.9)


鍬ヶ崎の高台移転

被災地であり依然危険地帯である鍬ヶ崎地区住民の高台移転の悲願は行政においてどう扱われているのであろうか? 平野復興相が「希望あれば高地移転の支援を行いたい」と要件緩和を示唆し、山本市長が「願ってもないこと」と答えた報道は鍬ヶ崎人には幻だったのか?

説明会は何が前提での説明会なのか?まず最初に確かめたい事である。自己資金(被災土地売却など)と公費支援で被災者は誰でも高台移転、高台住宅、安心生活が出来る事が前提でなければおかしいのである。そうでなければ国も県も市も被災者に責任を果たしたとは言えないのだ。願ってもない事に国が高台の土地買い上げ、団地造成、インフラ公共施設の整備を行い、住民の移転費用の補助を行うとしている。
とくに宮古市はその前提に立って住民に高台移転のプログラムを明示し、住民を高台移転に積極的に誘導して勧誘する義務と責任がある。また、市は、県や国に対して壊滅集落の高台移転を力強く要請していかなければならない立場である。 

[関連記事] 鍬ヶ崎住民への救いとなるか?
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今回の説明会でも高台移転が前提になる。それは、住民個々の住宅に関する決定や都合、希望や好みに関係なく、高台移転がオール鍬ヶ崎としておし進める事柄であるからである。現状のままで散々(ちりぢり)と鍬ヶ崎から人がいなくなるという事はそのまま鍬ヶ崎の消滅である。既に跡地に家を建てた人も、よその土地に予定の人も高地移転には賛成してほしい。もちろん宮古市民一人一人のバックアップもお願いしたい。それに子どもやお年寄りにとって、この機会をのがしては安全・安心のチャンスはないと思えるからである。区画整理の前になんとしても高台移転の実現だ、の意気込みで説明会に参加してほしい。


鍬ヶ崎の区画整理事業とは?

宮古市が思い画いている区画整理事業の内容も気がかりである。一年前の単に幹線道路をひいたり、空虚に鍬ヶ崎をゾーン色分けするあのコンサルタントの机上の企画のままであろうか? 形式的な線や面が何の役にたつというのか? 単なる測量ならやる意義は小さい。役所も鍬ヶ崎人も目を覚ましてほしい。

高台移転を前提に、旧鍬ヶ崎地区は最小限度の住宅(宅地)数におさえて、基本的には津波跡地の旧所有者による経済復興を計らなければならない。高台移転希望者の旧土地は等価交換的に宮古市が買い上げても、元の所有者が所有しつづけてもOKである。いずれにしても鍬ヶ崎の復興経済は鍬ヶ崎人の被災跡地から始まる。自分の土地で事業を始める人、外部から参入する人(土地を買う、借りる)、恊働で始める人、大きく始める人、小さく始める人。半住宅地であった旧鍬ヶ崎地区とは一味も二味も違った商業基盤、産業基盤がこうして出来ていく。商業施設、産業施設、公共施設など非住宅施設が建ち並ぶイメージである。

[関連記事] 鍬ヶ崎の経済復興(2)
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そこのところを住民でよくよく話合って意欲を高める事が大事になる。そこのところのビジョン、諸条件を住民に示す事が行政府宮古市の役目である。期待したい…

コメント
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