私は、自分の職業は何か、と問われれば、
躊躇なく「注意書評論家」、と答える事にして
いる。日本で唯一、いや、世界で唯一の職業
かも知れない。尤も、職業とは言っても、
残念な事に今までに、この仕事で一銭も稼いだ
事は無いのだが・・・。
さて、「注意書評論家」冥利に尽きるのは、こう
言う注意書を発見した時だ。特に「パッパと食べて
パッパと出る」と言うのが秀逸だ。いかにも、江戸から
続く魚河岸のせっかちさ、と心意気を感じさせてくれる。
だが、「混雑時は空いているお席へお掛けになって
下さる様お願い致します。」とあり真意は不明だが、
これはいかにも「人が座っている席には座らないでね」
と言うニュアンスがあり、ちょっと頂けない。