行ってきました、統一全日本!

2013年11月05日 | コンディショニングの話

行ってきました「飛天の間」!

この日は三団体の頂点を決する特別な日。

選手の思いも普段以上に熱くなる、特別な意味を持つ大会なのだと思います。

ゆえに、私もいつになく非常にエキサイティングな一日を過ごさせていただきました。

こうした機会をくれた加藤ペア・西尾ペア・斎藤ペア、そして武田ダンススクールの武田先生に、

改めて感謝申し上げます。

やはり、試合という現場は良いものですね。

なんというか…

血がたぎる!

ま、今年は選手の集中を最優先に、

出しゃばらないよう、押さえて押さえての介入でしたが(笑)

ま、分刻みでスケジュール立ててたなんて、みな知らないでしょうね。うふふ。

 

この統一全日本は僕のようなトレーナーへの対応も少し特別なんです。

なんと、トレーナーコーナーがあるんです!

普段の試合では、時には各選手の陣取ったスペースにお邪魔して、

時には廊下で、時には階段の踊り場で調整をしているのですが、

統一全日本では、ちゃんとスペースが割かれるのです。

このスペースを使うトレーナーは毎年ほんの数名。

なのに結構なスペースを頂いてちょっと恐縮してしまうのですが、

やはり占有スペースがあるのはありがたいのです。

 

とくに私の場合、単純にマッサージをして終り、ってことがまずないので、

動き回れるスペースがあるのは本当にありがたい。

パフォーマンスを上げるために、私は以下のような仕事をしています。

1、各関節の可動性の正常化 

 治療手技を応用し、動きを失った関節を開放してゆきます。

 思い通りに動くための下準備です。

2、四肢-体幹の連動性の向上 : リクルートメントパタンの最適化

 治療手技の中でもリハビリに利用される運動療法を応用し、

 筋の使われるタイミング(動員順序:リクルートメントパタンと言います)を最適化します。

 「リクルートメントパタンの最適化」というとなんだか難しく思われるかもしれませんね。

 ちょっと補足説明させてください。 

 脳で作られた「運動プログラム」に沿って僕たちは体を操っているわけですが、

 その「運動プログラム」は時に「カラダ」との間にエラー(イメージと実際の動きのギャップ)を

 生じることが(多々)あるのです。

 これはもう「無意識」ですから、本人は通常「おかしい」ことにも気付けません。

 そうしたエラーは「無理のある運動(非効率的な運動)」なので、

 試合当日に望まれる「高いパフォーマンス」には繋がりません。

 それどころか、繰り返すと故障につながる大きな要因でもあるのです。

 取り除けるならばとらないと!

 

 こうしたイメージと実際の動きのギャップも、しっかりと意識の下に置いて修正してゆけば

 数か月から半年ぐらい頑張れば「変えられる可能性があるもの」ではあります。

 

 う~ん(-"-)

 ちょっとイメージしずらいですよね!? 

 例えばですね! 

 ほら!

 野球選手がフォーム改造したりして一時期成績が落ちることがあるでしょう!?

 そして、フォームが定着して来たころに(うまく行けば)成績が前よりも上がる事があるでしょう!?

 今までよりも「より効率的な動き」の運動プログラムであっても、

 瞬間的にできるようになるまでには通常多くの時間がかかります。

 なので、試合当日を迎えたタイミングで問題に気がついても、通常どうにもできません。

 意識して戻そうとすれば試合中に処理するべき情報が増えるので、

 返ってパフォーマンスを下げる要因にもなってしまいます。

 

 でも、徒手医学の技術には凄いものがあるんです。 

 程度にもよりますが、一試合の間ぐらいならなんとかできちゃったりするんです!

 で、そうした介入を施すと、「グンッ!!!!」と動きがダイナミックになるのです。 

3、爆発的な筋力発揮に備えた「神経-筋」の活性化 

 神経は上手に刺激すると筋とのコネクションが高まり、その働きを10%ほど引き上げることができるのです。

 む、数字にするとチャッチく見えるな(-"-)

 でも、実際には「大変身」したように感じられるほどの変化です。

 この「神経-筋」の活性化のメカニズムは、先の「リクルートメントパタンの最適化」でも応用されるもので

 「ファシリテーション:促通」という神経の生理現象を応用したものです。

 誰にでも備わった仕組みを利用しているので、誰にでも応用でき、誰にでも変化が出せるのが良いところ。

 これを競技の中で使われる種々の「筋肉」の出力向上に応用することで

 競技動作に切れとパワーを与えることができるのです!

 え?大きく出たなって?

 大きく出ますよ!!

 事実ですもの!

 

2と3の工程では様々な介助運動を選手にしていただきます。

ボールを使ったり、バンドで縛ったり、パンチングミットで肘打ちをさせたり、

ほんと、結構動きます。(選手が)

なので、スペースがあると助かるんです。

 

そうした介入をしてようやく「選手本来の力」を焙りだすことができるのです。

これからもちょっと変わっているけれど、そうした「古川流」は貫いてゆこうと思います。

 

ん?

話が本題から大きく外れしまったような気が…

ま、そうした充実した一日でした!

以上ご報告でした!

 

あ、そうそう。

どんなことしているのかイメージが伝わる動画があります。

興味がある方はこちらもご覧ください。

では!


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