帰ってきました!

2012年07月03日 | セミナー/講習会

帰ってきました!

大阪から!

 

って、今帰ったみたいに言っちゃいましたが、

帰ってきたのは二日前です(笑)

 

大阪セミナーは、会場が大きいのでいつも大勢の先生が参加してくれます。

当日は50名以上の参加を頂き、

にぎやかに、そして真剣に、

座学と実習をさせていただきました。

 

皆さん初めての技法にもかかわらず、

しっかりと変化をつけられた様で、

要所要所で「お~!」とどよめきが立っていました。

「ね、変わるでしょ!?」

「簡単でしょ!?」

って、

そんな風にキャッチボールができたときが、

僕にとって、何よりこれが、最高に嬉しいんです(*^_^*)

 

デモンストレーションがズバッっと決まって、

ドヤ顔で「ではやってみて下さい。」

って、流れも「かっこいいな」とは思いますが、

そんな時、いつも斜め45度上から見ているもう一人の自分に、

「何カッコつけてんだ、おまえ(笑)」

と、茶化される。

何というか、だいたいが「ズッコケた感じ」の僕ですからね、

なんとなく「らしくない」なと感じてしまうんです。

 

だから、

 

『これは見た目にも大きな変化が出たから、みんなにも伝わったろうな』

ってときに限ってモデルになってくれた先生に、

「打合せ通りのリアクション、ありがとうございます!」

とかって、いかにも「これは仕込みですよ!」的なオチをつけてしまったりしちゃうんです。

なんというか、照れくさくってね。

 

自分がいつも使ってる技ですから、

上手く出来て当然なんです。

それを、初めてトライする先生方に成功してもらって

「マニュアルメディシンって面白いかも!」って気付いてもらうこと、

そのためにワザワザセミナーなんてやってるんですから、ねぇ。

自分ができて悦に入ってるんじゃ、誰のための勉強会なんだか解かんないですもんね。

 

何で「出来た!」って経験をさせたがるのかって言うと、

 

たとえば、手品を見て、

へー、凄いね!(@_@;)

って思うでしょ?

 

でも、普通はそこまでです。

「俺もできるようになるぞ!」

っとはなかなかならないでしょう。

 

でも、ネタを知って、自分でもできたらどうでしょう?

みんなに見せたくなるでしょう?

 

 

つまり、こう思うのです。

 

「自分でも使える面白い技」であれば、持って帰って使ってもらえる。

持って帰ってくれた先生の患者さんが喜んでくれる。

そうして初めて「勉強会をする」ことに意味が生まれる。

 

「面白い技」に併せて「しくみ」も説明すれば、

現場での応用が利くようになる。

応用がきけば、僕では考えつかないような工夫も見つかるかもしれない。

そうして、自分の考えが自分を離れて更に発展してゆく可能性が生まれる。

そんな感じで、きっと業界全体の意識もクオリティも向上し、洗練されて行くと思うんです。

 
 
話は変わりますが(変わらないのかもしれませんが)

学ぶことの原動力は「面白い!」と思えることだと思います。

そして、その切っ掛けは「感動」ではないかと思うんです。

 

で、どうせ感動するなら「自分自身」に感動してもらいたいんです。

 

誰かに師事して、その先生を崇拝すると言うのもありなんでしょうが、

「師範がそう言ったから!」と、自分で物を考えなくなったりすることってあるでしょう?

それでは成長に限界が来てしまう。

これは経験上、そう思うんです。

 

だから、「凄い奴だ!」と感動するのではなく、

いや、先ずは驚いてもらうとしても、

「お、俺にも出来た!」

って、自分自身に感動してもらいたい。

 

今、職人として思うのは、

「成長するためのコンパスは『自分』なんじゃないか」

ということ。

たとえ「どえらい先生」に付いたとしても、自分にできることは

自分自身の現状を客観視して、日々一歩一歩着実に自分を超えて行くための努力を繰り返すことだと思うんです。

そうなると、いかに飽きずに繰り返せるかが重要になってきませんか?

それにはどうする?

誰でも、楽しいことはヘトヘトになるまで続けられるでしょう?

ヘトヘトになっても清々しくいられるでしょう?

もう、言いたいことは判るでしょう?

 

だから私は、私のデモンストレーションへの感嘆の声ではなく、

自分の仕事に対する感嘆の声が聞きたいんです。

その手伝いをすること、

それができたとき、僕の口角は初めて緩むんだと思います。

 

『へへへ、面白いべ!?』と、そっと心でほくそ笑んでいる、というわけです。

 

これからも、そうした働きはどんどん続けて行こうと思います。

患者さまにはハタ迷惑かも知れませんが、

ご迷惑をお掛けしたその分も、意味のある時間にしてゆきますので、

これからも、どうかご容赦ください。


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