上段跳び蹴り倶楽部

2009年11月26日 | コンディショニングの話
カンフー少年のAくんから

跳び蹴りの高さと滞空時間を高めたいと

相談がありました。

A君「跳び蹴りを教えて下さい。」

私「その跳び蹴りってどうやるんですか?」

A君「右足で踏み切って、

  右足で蹴って、

  右足で着地します。」

私『って、私には不可能です…』

内心お題の難易度に面食らいましたが、

ま、やるのは僕でないですから。

私「一度やって見せてくれませんか?」

って事で、まずは動作観察です。

たしかにもう少しジャンプに高さがあったほうが

よいように見受けられます。

短い滞空時間内に所定の動作をするために

全体的に窮屈な動きになっているようです。


さて、何が原因なのでしょう?


単純にジャンプ力の不足?


いえいえ、そうではないようです。

見ると胸の動きが小さい。

僕らはジャンプの際には胸も使うんですね。

試しに肩を硬く抱いたままジャンプするのと

飛ぶ瞬間に胸を張るようにジャンプするのを比べてみて下さい。

明らかに後者のほうが飛びやすいはずです。

ジャンプの動作を考えると、背骨全体は反るように連動し力を伝えます。

しかし、胸が丸まったまま(もしくはすでに反った状態)では

脚から発した力が胸で相殺されてしまいます。

力は上へと抜けずに、下半身の力だけに頼ったジャンプとなってしまいます。

なので、A君には先ず胸を自由に動かせるようにメニューを組みました。

途中経過は良好。

しかし、まだ「飛べない」要素はA君の身体に潜んでいます。

それは何か?








おっと、治療院を開かなければ…

つづきはまた次回!

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