すなば たかひろ

「元気で人に優しい鳥取」を取り戻すため、県議になった元新聞記者の挑戦記。みんなで鳥取の未来像を考えましょう!

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6月議会が開会しました

2012年06月11日 | 日記

 6月定例県議会が開会しました。本議会が開かれ、6月補正予算案など19件の議案が上程されました。当初予算を可決したばかりなので、予算規模も大きくはなく、論争の焦点はやはり、大飯原発の再稼働問題を受けて、島根原発の安全対策になると思います。

 これまでの議論で、平井知事は脱原発の方向性は示していますが、「緩やかなエネルギー革命」を掲げ、現実論者的すぎると、ここでは納得できないと思っていますした。ところが、去る5月30日に本県伯耆町で開催された関西広域連合の会議で、平井知事も細野豪志・原発事故担当相に「再稼働を考えるのであれば、(原発)周辺地域のことを考えると明言してもらいたい」となどとかなりの時間、厳しく注文され続けていたいと参加していた方から聞き、非常に頼もしく思いました。ところが、記者会見の内容は、原発再稼働の事実上の容認という感じがしています。福島での事故からまだ1年、事故原因の調査も終わっておらず、ましてや規制庁の発足や新安全基準の確立がなされていない中、大飯原発の再稼働が許されてよいわけがありません。期間限定や暫定措置と言っても、再稼働は再稼働です。橋本市長らの豹変も理解できませんし、なんだか、すっきりしません。私は福祉生活病院常任委員会の副委員長でもありますので、この問題はしっかりと議論したいと思います。

 また、福祉生活病院常任委員会で調査を続けてきた「みのり福祉会不正事件」ですが、不正の再発防止向けた監査体制の見直しや条例の制定などの議論も一段落しましたので、いよいよ最終コーナーというところです。県民の皆様に納得いただける調査報告をまとめ、今議会中に報告できるよう頑張るつもりです。11月の調査は本当に大変でした。しかも、調査費たところでお年寄りの笑顔をつくれるわけでもありません。しかし、5年間で介護保険料を中心に77億円もの公金が投入された福祉法人の不正事件で、しかも、長年理事長職にあったのは議長も務めたベテラン県会議員です。県議、福祉行政のへの県民の皆様の信頼回復には、きちんとした調査と再発防止策の提言が必要であり、睡眠時間を削っての調査となりました。かなり踏み込んだ内容になりますが、そうしなければ県民の皆様に納得はしていただけないと思っています。幸いなことに委員会の委員全員が同じ認識に立っていますので、何とか頑張れそうです。

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新庁舎新築を巡る住民投票の報告集会

2012年06月03日 | 日記
 新庁舎新築を巡る住民投票の報告集会がとりぎん文化会館で開催されましたので、参加しました。市庁舎問題を超えて、地方自治の在り方、国を含めた財政への危機感、マスコミ報道の在り方などが問題提起され、この運動で鳥取が変わるのではないかという思いも披露されました。成熟した市民像を垣間見る思いがしました。行政が進めている計画を市民の力でストップをかけたことに高揚感すら感じられる集会でした。



 思えば昨年3月、福祉文化会館で開かれた集会で、山本浩三先生が減築などいくつかの現地改修案を提案され、私も過去の取材経験から住民投票をしてはどうかと提案しましたことが、今回の市民運動のスタートだったように思います。この運動を引っ張ったのは4人の元高校教師です。それに八村・前商工会議所会頭はじめ、多くの市民が、肩書きを離れ、一個人として市民の立場で参加されました。そして、中核になったのは女性のみなさんでした。まず自分たちが勉強することから始め、鳥取市の財政状況、合併特例債の制度、交付税のシステム、さらには防災拠点の在り方などについて熟知していきました。「市民税は上がりません」という移転新築派のビラを見た時、「市民税の税率は地方税法で決まっているのに、どういうことなんでしょうか」とすぐ尋ねられました。運動を通して地方自治の在り方、自治体経営の在り方をしっかりと自分のものにしていかれたのだと思いましたし、それが耐震改修案の勝利へとつながったのだと思います。バイトを雇ってビラ配りするのと、信念を持って、尋ねられた正確に回答できるのでは、どちらが力強いかは自明です。フランス革命が女性が立ちあがったときに成就したとよく言われますが、まさに今回の住民投票が、そうだったように思います。

 議論の舞台は、市民から市議会に移ります。「耐震改修が20億8000万円でできるか検証することから議論は始まる」という報道がありましたが、市議会がそういう考えをされているとしたら、それは間違いです。20億8000万円で耐震改修をすると市民が決めたのです。市議会は問題点を指摘するのではなく、どうしたら提示された予算の範囲内で良い市庁舎に改修できるか具体的に、建設的に議論をすることが求められています。今回の対案をベースに対案以上のものを作り上げてこそ、住民投票条例の否決で失った信頼を取り戻すことができるのではなでしょうか。住民投票を求めた市民運動は終わりましたが、今後、どのような議論が市議会で展開されるのか、しっかりと見守っていきっと思います。
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