末席に加えさせていただいています砂丘ふうもん吟社が、末恒川柳会さんと合同で吟行会を開催し、参加させていただきました。
投稿した後、末恒川柳会の皆さんの案内で、白兎神社などを散策した後、昼食、披講と楽しい1日を過ごさせていただきました。
いつものような席題に加え、この日のメインは触目吟。周囲の景色など、目に入ったものを川柳に読みとるんです。3句まで投稿できるのですが、私の句は2句を平抜きで選らんでいただきました。
サーファーが海鵜(うみう)に見える気多ノ前(けたのみさき)
真黒なウエットスーツを着た若者たちが、何人もサーフィンに興じていました。サーフボードに腹ばいになって海に漕ぎ出す様が、まるで海鳥が並みに漂っているようで、その様を詠ませていただきました。
波と遊ぶ娘はみんな八神姫
観光客でしょうか、女性が数人、サンダルを手に波打ち際で波と戯れていました。白兎海岸は大国主命と八神姫のロマンスがある神話の地です。そこでイメージを膨らませて作句したものです。
川柳の会に出て面白いのは、川柳と詠んでいる人のギャップなんです。おばあちゃんが、とても艶っぽい愛を読んだり、おじいちゃんが、とても元気な川柳をひねられたりするのが、微笑ましいというか、驚きというか、本当に楽しいのです。その人ならではの実感句というのも、感動を誘いますが、私はそれより、空想の世界だったり、若い頃を回顧されたりして詠まれた句に魅力を感じています。