「国際リニアコライダ-(ILC)」って聞いたことありますか?
スイスのジュネーブ郊外に円形で山手線と同じ27キロの周長を持つ、大型ハイドロ衝突型加速器(LHC)がありますが、その進化形です。LHCはヒッグス粒子と見られる新粒子を確認したことで一躍有名になりましたが、ここには1万人の科学者が集まり、研究を続けています。ヒッグス粒子は宇宙創造の謎に一歩近づいたことになるんだそうです(私には半分も理解できません)が、さらに研究を進めるためには、今度はドーナツ状ではなく、30キロの直線トンネルを作り、その中に超伝導加速器を配備して、ナノ・レベルで電子と陽子を衝突させるものなんだそうです。
2月3日の毎日新聞で増田元岩手県知事が書いて居られますが、建設期間10年、事業費は8000億円のビッグプロジェクトですが、日本の工業製品分野300兆円のうち、70兆円の分野で応用できる技術を開発することになり、自動車産業に並ぶ中核産業への発展が期待されるだけでなく、放射性廃棄物の半減期を短縮する研究にも応用できるそうです。
国内では岩手県の北上山地と福岡・佐賀県の背振山置の二カ所が国内では候補地に挙がっているそうですが、鳥取県内に持ってくることはできないでしょうか。福島第一原発事故で、科学技術への信頼が揺らいでいます。しかし、やっぱり日本が生きる道は科学技術立国しかないと思うんです。原子力発電所が生み続けている核廃棄物の廃棄処理技術を開発できれば、人類に対する大きな貢献ですし、大きな大きな産業になると思うんです。
新幹線の建設も大事ですが、こうした大きな夢に向かっても、頑張っていきたいと思っています。
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