すなば たかひろ

「元気で人に優しい鳥取」を取り戻すため、県議になった元新聞記者の挑戦記。みんなで鳥取の未来像を考えましょう!

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2月議会開会。国の政策の影響が大きい鳥取県予算

2012年02月20日 | 日記
 鳥取県議会の2月議会が開会しました。
 本会議が開かれ、会期を3月19日までと決めた後、総額3300億円余りの2012年度一般会計当初予算案など80議案が上程されました。21、22日と常任委員会の予備審査を開催し、いよいよ論戦が始まります。

 今回の予算案の特徴は、一般財源として県税・地方交付税・臨時財政対策債の合計額が概ね前年度並みに計上できたのはいいのですが、近年の国の経済対策によって設置した基金の設置期間終了や対象事業の縮小に伴って特定財源が大幅に減少したことではないでしょうか。
 ふるさと雇用再生特別交付金事業gなくなったことで、24億円のマイナスになったほか、緊急雇用創出事業がマイナス21億円、社会福祉施設等施設整備事業がマイナス12億円、障害者自立支援対策臨時特例基金特別対策事業がマイナス10億円、介護職員処遇改善等事業がマイナス9億円などです。
 平井知事らが編成し、私たち鳥取県議会で審査する鳥取県予算でありながら、実は国が設けた基金や対象事業の如何によって、本当に大きな影響を受けると言うより、その範囲内で知恵を絞る予算になっているというのが実情だと思います。

 小泉の三位一体改革は、地方に自主財源を増やすと言いながら、その実情は地方への流れていたお金を1兆円以上削ったのが、その正体でした。自民党政権を倒して登場した民主党政権は、地方へのお金は一括交付金化し、地方主権を実現すると喧伝しましたので、大いに期待しましたが、その結果が、今回の鳥取県の予算編成を見ればわかるように、現実とはかけはなれたものでした。自主財源が小さいとこういう傾向は強いように思えます。

 鳥取県の予算は、歳出では公債費負担が引き続き高水準にあることに加え、社会保障関係経費は他県と同様に増加傾向にあるなど、厳しい状況の中での予算編成となりました。その中で、突出しているのは「まんが王国」建国関係の予算ではないでしょうか。共産党の皆さんは「これだけ雇用情勢が緊迫している時、マンガ、マンガと騒いでいるのはおかしい」と非難されていますが、私はこんな雇用情勢のときだから、新しい産業として、また、観光客を誘客する起爆剤として、マンガに注目することはひとつの考え方だと思います。要は一過性のイベントにしない、どれだけの仕掛けがしてあるかです。そこはしっかり議論したいと思います。

 明日から福祉生活病院常任委員会の審査なのですが、浜田委員長がインフルエンザに罹患して、2日間欠席されますので、その代役を務めることになりました。この間、ずっと一緒に仕事をしていたので、私のインフルを染してしまったのではないかと恐縮しています。

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