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すなば たかひろ

「元気で人に優しい鳥取」を取り戻すため、県議になった元新聞記者の挑戦記。みんなで鳥取の未来像を考えましょう!

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八頭町地域福祉計画町民フォーラム

2012年02月04日 | 日記
八頭町地域福祉計画町民フォーラムに参加しました。若桜鉄道で丹比駅を降り、八東体育文化センターまでは雪の中を歩きました。

 フォーラムでは八頭町地域福祉計画策定委員会の清水寿恵委員長が、策定委員会案の完成を報告をしたのち、策定アドバイザーを務めた竹川俊夫鳥取大学准教授が計画案の概要を説明しました。この計画策定の特徴は住民参加です。障がい者団体や児童団体にヒアリングを繰り返したほか、住民懇談会も14会場で開催。形だけでなく、真剣に住民ニーズをくみ取ろうとしたことだそうです。
 その結果、見守り、買い物や通院などの移送サービス、移動訪問車の導入、ケア付き共同住宅の検討などの具体案が浮上しました。いつまでも地域で暮らし続けることができる八頭をつくるのだと話を締めくくられました。

 続いてシンポジウムです。


 
日野ボランティアネットワークの小谷博徳代表、琴浦町地域包括支援センターの藤原静香主査、地域スーパーあいきょうの足達享司社長がパネラー、竹川准教授がコーディネーターで進められました。(写真左から竹川先生、小谷さん、藤原さん、安達さん)

まず、小谷代表がプレゼンテーションをされました。
「日野ボラネットの特徴は鳥取や米子も含めて支援いただいていることです。災害ボランティアを契機に、その縁を大切にコミュニティ再生へ活動を発展させてきました。活動は西部地震の屋根のブルーシート貼りでスタート。高齢者の家を回っていると、いろんな声を聞くようになった。そして、見守られている安心感が大事ときがついた。そして、高齢者誕生月プレゼント企画が生まれました。70歳以上の独居老人、老人夫妻550人対象。多い月は60人にもなります。共同募金とキリン財団の助成で運営しています。プレゼントは、おこわ、郵便差しなどを半日かけて手作りしています。ボランティアは昼ごはんを一緒に作って、一緒に食べるのが決まり。そして、このボランティアには小学校から高齢者まで様々な年齢の方が居られ障がいのある方にも参加いただいています。子どもたちは虐められっ子だったり、引きこもりだったりする子もいますが、役立ち感があるんですね。とても、積極的です。そして、卒業した後、大学生なっても時々覗いてくれるんです。それが、とても、嬉しいにです」

話が一段落すると、竹川准教授が質問をされました。
竹川准教授「活動範囲は」
小谷さん「日野町が中心だが、災害があれば全国に派遣している。昨年三月から陸前高田など東北2か所に常駐させている」
竹川准教授「どんな人に広がっているのか」
小谷さん「小学生、障碍児、高齢者と広く参加してくれているが、役立ち感、充実感があり、虐められえていたり、引っ込み思案だった子が生き生きと頑張っている。居場所づくりにもなっている」
竹川准教授「連携共同、子どもとの連携を資源。外部の力を引っ張り出しているのがすごい」

次は藤原さんです。
「役場に認知症の介護をしている方が泣きながら電話があった。この人を救わないと役場はいらないと思ったのがスタート。平成15年、まず、認知症対策委員会を立ち上げた。専門医、公民館長、県、警察と増やしていった。ひらめきはつらつ教室(普及啓発)、はればれ(予防教室)などをしている。徘徊模擬訓練は今年で3回目。一昨日したが公民館で図上訓練に切り替えた。目的は気づき、声かけ、ネットワーク。あれ、何だか変だと気づくことが大切。子どもにはキッズサポーターとして認知症教室をしている。どうしましたか、と優しく声をかけられるようにしたい。関係者の中で情報が迅速に正確に伝達できるネットワークも大事。認知症になっても安心して徘徊できる町を目指している」

続いて質疑応答です。
竹川准教授「徘徊訓練で地域が変わりましたか」
藤原さん「認知症の取り組みは、それだけだけではないんです。最初は、スクリーニングをすると、役場が惚け老人見つけてどうするかと、文句を言われたが、今では早期に発見していただいたと感謝されるようになった。区長さんが徘徊訓練が終わった後、集まって話し合いをするなど波及効果が出てきた」
竹川准教授「それがネットワーク。いいことです」

最後は足達社長です。
「私は元生協職員。勤めていた生協が潰れたんで、店を引き継いで、『あいきょう』を開店しました。もともとは、せいきょうという名前にして始めたら、県が困ると言われ、お金もないんで、一字だけ変えたんですよ。これからみてもらうDVDは『地域づくり総務大臣賞』をもらったときに放映されたもにです。参考になれば幸いです」

DVDです。
演歌と共にひまわり号が来る。足達商事はあいきょうというスーパーを経営している会社だ。しかし、評価されてるのは、三トントラックを改造し、大型冷蔵庫を搭載し、過疎地域の集落を回る巡回店舗だ。お店があるから出会いがある。演歌が流れると地域の人が集まってくる。ほとんどが高齢者。買い物に行くにも、公共交通機関は不便で、自家用車もなく、ひまわり号が頼りだ。足達商事が持つひまわり号は4台。1台が1日10か所回を回る。1週間に2回はこれるように工夫するという。店員はドライバーと販売専門2人。会話も大事な接客。この日はお客様から菊芋の挿し入れをもらった。足達商事は創業後、順調に店舗を増やしていったが、大型店舗が地域にでき、苦戦が始まる。そこで考えたのが訪問販売。最初は軽トラックで始めたが、改造トラックを持つまでになった。当たった理由は、売れた品は順次補給して、空の棚をつくらなことだ。店舗があるから補給ができた。時間と共に商品が少なくなるという訪問販売の弱点を克服したことで成功したのだ。

会場を出ると、若桜鉄道に乗り、郡家経由で智頭に向かいました。智頭の雪まつりにお招きいただいたからです。

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