ととじブログ

書きたい時に書きたい事を書いている、あまり統一感の無いブログです。

Train Kept a Rollin'

2021-08-17 06:14:10 | 音楽
映画『チーム・バチスタの栄光』(2008)。
この中の一シーン。
バチスタ手術を明日に控えた小倉(山口良一)が、‘愚痴外来’の田口公子(竹内結子)の許を訪れる。
手術が成功したらロックをしたい。
できるかどうか見て欲しい、と。
どう見てもロックっぽくない、心臓が悪いためにまともな運動ができず、囁くような声しか出せない小倉。
そんな小倉が田口の前でシーナ&ザ・ロケッツの『Lemon Tea』を披露する。
手術を受けなければ長くは生きられないであろう貧相なおっさんの中から溢れほとばしる、キラキラな生命力を感じさせる印象的なシーンだった。


それでその『Lemon Tea』。
いちおう日本のロックの名曲と言って良いのだろうが、この曲、イギリスのロックバンド、ヤードバーズ(The Yardbirds) の『Train Kept a Rollin'』から、おいしい所をごっそりいただいちゃっている。


ギタリストはジミー・ペイジ。
こんな動画を見ると、レッド・ツェッペリンのジミー・ペイジよりヤードバーズのジミー・ペイジの方がいいな、と思う。
あるいは、ハード・ロックしてるジミー・ペイジより、ロックン・ロールしてるジミー・ペイジの方がいいな、と。
レッド・ツェッペリンでもロックン・ロールっぽいというか、タイトルがそのまんまじゃね~かという、こんなのを演ってはいたけれど。


『Train Kept a Rollin'』のおいしいところをごっそりいただいちゃった『Lemon Tea』がある一方で、『Train Kept a Rollin'』を演ってるのにおいしいところがけっこう抜け落ちちゃったりするようなこともある。


『Train Kept a Rollin'』を一番うまくカバーしたのはやっぱエアロスミスあたりだろうか?


個人的にはエアロスミスって、どの曲も、いまひとつ痒い所に手が届かない感じがするのだけれど『Train Kept a Rollin'』はいいなぁ。
個人的に、個人的に、ですからね。