ととじブログ

書きたい時に書きたい事を書いている、あまり統一感の無いブログです。

バイオハザード

2021-01-22 04:12:23 | 映画/ドラマ
映画『バイオハザード』シリーズ。
10年以上前に2まで観て、その続き、3以降を観ていなかった。

3以降を観なかったのには理由がある。
2までは、感染するとゾンビ化してしまうという危険なウィルスの蔓延を防ぐための局所的な戦いだった。
ウィルスの感染が拡大したら世界が終わってしまう。
感染拡大を何が何でも防がなければならないという緊張感、また感染拡大を防ぐために多くの人々が犠牲になるという理不尽さ、それらが世間一般に知られる事なく水面下で進行していく独特の恐怖感がストーリーの根底にあった。
ところが、3以降はウィルスが世界中に蔓延し、ほとんどの人々が感染してゾンビ化、感染を免れた人はごくごくわずか、乱暴な言い方をするならば「もう、どうでもいいんじゃない?」という世界だ。
またこうなると、ゾンビもごくありふれた外敵に過ぎず、トラやライオン、恐竜が危険で怖いというのと大差ない存在で、恐怖感の質が凡庸化してしまったと言える。
こういった世界観が3から6まで4作品も続くというのは、ちょっと退屈だなぁ…と、それが観なかった理由だ。

ただ、そういう事は気にせず、『バイオハザード』というのは最初から最後までミラ・ジョヴォヴィッチのアクションを楽しむ映画なんだと割り切ってしまえばいいのだ、という事で、この度3~6(=ザ・ファイナル)を一気に鑑賞した。

観た感想は、そのまま「ミラ・ジョヴォヴィッチのアクションを楽しめる映画」だった。
細かいストーリーは気にしないのが一番。
4でアリス(ミラ・ジョヴォヴィッチ)とそのクローン達がアンブレラ社地下要塞を襲撃するシーンは圧巻、もう最高のミラ・ジョヴォヴィッチ祭りだった。
この10人だか20人だかのアリス&クローンアリス達が集まって、ぺちゃくちゃ無駄話をしながら飯を食ってるところを想像すると、ちと笑える。

それでも、どうしても文句を言いたい事もあって、その一つがシエンナ・ギロリーが演じたジル・バレンタイン。
2ではミラ・ジョヴォヴィッチにも引けを取らない強烈な存在感を示していたのに、5で再登場した時は何だか普通に見えたこと。
演出や衣装の問題だろうか?
もう一つが、6のアクション・シーンで多用された、せわしない、極端に短いカット。
色々事情がありそうだが、正直イラっとした。