２３１７話「あい。おい。」

GITANESの煙のように臭い。
それとは無関係に・・・。

スマホに、登録していない番号から着電。
こういう場合、ほぼ電話に出ないのだが（それで
困るのはほぼあちらであって、こちらではない）
珍しくも電話に出た。
あいおいナントカ損保の○○と名乗っていた。

「このお電話番号から弊社のK宛に着信が
あったとのことで、在宅ワーク中のKから
言付かりまして、お電話をかけさせていただき
ました○○と申しますが、そちらはどなたですか？」

という用件だった。
何のことだか皆目わからない。

確かに、事故の件でK氏とかかわりがある。
しかし、ここが肝心なのだが、私はK氏に電話
などしていない。電話が終わったあと発信履歴を
何度か確認したが誤操作でもない。そんな履歴
はなかった。

K氏に私から着信があったのなら、K氏が電話
で私に折り返し電話をすればいい。
それをどうして、同じ社の○○氏に
「090********から電話があったが出られなかった
ので、一度電話をかけて誰なのか確かめてくれ」
なんて依頼をするんだろうか。

いやそもそもこちらからかけていないのだから
リダイヤルはできないか。

なんとも返答に困る電話である。
「電話がかかってきて『あなた誰ですか？』と
問われて、普通名乗ります？」

「それはそうでございますね。」
「たしかに、あいおいナントカ損保のKさん
に心当たりはなくもないですが、そもそも私
Kさんに電話したことないですよ。」
「なるほどですね。あ、誤操作という可能性も
ありますよねぇ。」
「ええ、じゃあ誤操作の可能性があると
お考えならきっと誤操作なのでしょう。そもそも
こちらから電話する用事はありません。
だから、どこからの着信か知らないが
誤操作でいいじゃないですか。」

「なるほどですねぇ。お名前をお教えいただけ
れば助かるのですが。」

「いやです。」

着信拒否した。

あいおいナントカさん、頑張れ。