このごろ、新聞報道等で、「斟酌」と「忖度」という言葉が、登場します。意味は、辞書で調べてみると下記のように書いてあります。
●斟酌…「斟」も「酌」もくみとるの意。
①てらしあわせて参考にし、取るべきを取ること。参酌「双方の事情を
参酌する」
②事情をくんで大目にみること。「今度だけは斟酌してやる」
③ひかえめにすること。遠慮。斟酌はいらぬ。
●忖度…「忖」も「度」もおしはかるの意。他人の心の中をおしはかること。
「斟酌」と「忖度」どちらの言葉も、誰に重きを置くかが、最も重要なことです。政治にとっては、国民であることが当然です。
しかし、民主党が、一番重きにおいているのは、党内の結束・団結そして組織の維持に見えるのは、私1人でしょうか。民主党のための「斟酌」と「忖度」が、繰り返されれば、残念ながら、民主党に対する期待は、日を追うごとに薄れていくでしょう。
既存の政党が支持率を失う中、今夏の参議院選挙は、日本の政治にとって大変重要な岐路に立つと考えます。いよいよ、昨夏の選挙から私が言い続けた「政界再編」の第一幕が開かれそうに感じています。衆議院小選挙区制度が導入され、政党が離合集散繰り返す中で、政策本位で政党が成り立ったとは思えません。親小沢か反小沢?または、選挙事情、人間関係等によって政党が構成されたといわれています。結果、既存の政党は、政策に大きな違いがあっても「寄らば大樹の・・・」で集まり、選挙互助会の意味が一番大きかったと思います。日本が取り巻く環境が大変厳しい今こそ、国民のために「斟酌」「忖度」できる政党が望まれます。政策本位で、「政界再編」が進むことを期待しています。
【参考記事】
※「斟酌する理由ない」 官房長官発言
市民は「腹が立ちます。あの選挙をどうみているのか。13年間名護市民は苦しんできたのに」「それは許されない。国外県外という責任を果さんといけない」と話しました。また、市長選で辺野古への基地移設反対を訴えて初当選した稲嶺進さんは、民意をくみ取るべきだと不快感を示しました。稲嶺進さんは「民意というのは、行政あるいは政治を行うものにとっては一番大事なもの、一番尊重しなければいけないものだと思う。理解しがたい」と話しました。稲嶺さんは26日朝、こう不満を示し、その上で今後、市議会と協力し、辺野古への基地建設反対決議や政府への要請行動を行う考えを示しました。(琉球朝日放送ニュースより)
※危うい「忖度政治」
小沢氏の敷居は高く、簡単に人を寄せ付けない。小沢氏の真意を推し量るのは容易ではなく、ときにコミュニケーションは断絶し、側近といえども小沢氏の思いと乖離が生まれる。「忖度政治」の限界が透けて見える。(朝日新聞記事抜粋)
約束と信頼とは、今の政治をみると、考えさせられます。