こんな本を読んでいる

日々出版される本の洪水。翻弄されながらも気ままに楽しむ。あんな本。こんな本。
新しい出会いをありがとう。

初乗り1,000円の衝撃

2007年07月31日 | 読書ノート
「ひきこもり国家」日本―なぜ日本はグローバル化の波に乗り遅れたのか (宝島社新書 238)
高城 剛
宝島社

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  え,初乗り1000円!ロンドンの地下鉄の初乗り料金のこと。
そんなに高いのか。ちょっと意外だ。原油価格も高騰しているし,インフレ基調でもあるし,海外に良く行く人なら,そんなの知ってるよって一笑に付されるかもしれないけど・・・。

 何せ,ロンドンに最後に行ったのは10年以上も前のこと。当時の初乗りの相場がいくらだったか覚えていないけど,日本とあまり変わらない印象だったから,せいぜい,200円前後だったのではないだろうか。初乗り1000円って,はっきり言って,めちゃくちゃ高い。しかし,これが世界の潮流だとしたら,早晩,日本にも,このトレンドが押し寄せる。ってことだろうか?

    以前,仕事で,広島くんだりから,高城本人に会いに行ったこともあり,高城剛のセンサーには,かねてより注目している。世界を飛び回り自分の目と耳で体感したことをもとに書いているだけあって,妙に説得力がある。章立てを見る限り,目新しいものは何もないが,サブタイトルにメッセージ性がある。ちなみに章立ては,こんな具合。

 序 章 世界はカクヘンモードに突入!~成功を収めるヒントは知ることから始まる
 第1章 グローバリゼーション~お金とインターネットが世界をひとつに導いた
 第2章 資本主義~情報を知ることで成功へ近づける
 第3章 BRICs.VISTA~急成長を遂げる国々の中で,遅れをとる日本
 第4章 格差社会~すべての格差の原因はグローバル化にある
 第5章 国家破産~我々の国が破産するかもしれない可能性
 第6章 環境問題~経済と環境は太いパイプでつながっている
 第7章 為替相場と商品先物取引市場~各国の現状を知るためのツール
 終 章 カクヘン台に座れ!~グローバル時代をサヴァイヴァルする方法
 
  そして,高城はこれから繰り広げられるサバイバルゲームの生き残り4か条提唱。

1 東京,日本を捨てて次を考えること。
2 EU英語を身に着けること。
3 財産を分散しリスクヘッジすること。
4 職業観・意識を変え,2つ以上の専門職(世界標準)を身に着けること。

  この前提は,日本という国がグローバル社会にコミットしきれておらず,先行きが間違いなく不安だという見立てにある。
 こういう時代にあっては,個人レベルの改革がポイントになる。グローバルな視点を持った失敗を恐れない日本人たれ!自分だけのビックバンを実行せよと,高城は檄を飛ばす。

   

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