新しい資本主義 (PHP新書) | |
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この本は,ITが好きで,かつ強い,次世代を担う若い人たちにお勧めだ。
何故なら,ポストコンピューティング時代の技術マップが示されているから。
未来を担う人こそ,原氏の考え方えを知っておくべきことだと思うからだ。
グーグルでさえ,新しい技術思想の前では時代遅れになってしまう。
私が原丈二に辿りついたのも,30歳代の若きベンチャー企業の経営者
に薦められたから。
彼らは,原氏の技術マップに,次世代を嗅ぎ取っている。
一握りの大資産家が富のほとんどを占有する米国。
その資本主義は,一部の勝者が牛耳る,拝金思想をベースにしたものだ。
一方,原丈二氏は, ポストコンピューティング技術を,
みんなのためになる公益資本主義に使おうと主張する。
最新技術をバングラディッシュやアフリカから適用し
最先端の地とすることにより,世界の価値観を変えよう
とされている。
これができるのは日本人。若者よ,原丈二に続け。
ちなみに,
『だれかを犠牲にする経済は,もういらない』第3章「何でも自分の頭で考え抜く」
から読み始めると良い。
原氏はシュリーマンを見習い,考古学のための資金集めのために実業の世界に
入ったが,シュリーマンもクリミヤ戦争の戦局を読みきって事業に成功し,財をなし
て,トロイヤ遺跡の発掘という偉業を成し遂げた。
原さんの公益資本主義は,素晴らしい未来を築くための遺跡発掘のようなもの。
未来と過去が倒錯するが,原さんの未来の遺跡発掘にいささかなりともお役にたち
たい。(6/26/2012 2:45 追加で記述)