奈良の小さな会社が表参道ヒルズに店を出すまでの道のり。 | |
クリエーター情報なし | |
日経BP出版センター |
中川政七商店,遊中川,粋更。
伝統工芸をレーゾン・ディーテルに地域一番星を育てる13代は,同時に,3つの異なる年齢層をターゲットに,
それぞれの層のニーズに応える。自ら革新を行いながら,同時に,地域の一番星を育て,かつ,ネットワーク化する。
この一連の手続きの全てがブランド論で貫かれている。
奈良を拠点に奈良晒の伝統を愚直に守りつつ,かつ,表参道や六本木に店舗展開する手法は,新しいものと古いもの,
それぞれの良さを融合しながら,未来に向かって不断に新たな価値を生み出す。伝統という価値を,東京や大阪の発信
機能を使って増幅させる手並みは,中小企業ならずとも学ぶべきものであろう。
明日,1年ぶりに13代にお会いする。進化を続ける企業マインドを学び直し,地域の元気にす術や地域をブランド
化する手法を,もう一度考えてみたい。