こんな本を読んでいる

日々出版される本の洪水。翻弄されながらも気ままに楽しむ。あんな本。こんな本。
新しい出会いをありがとう。

そして,『プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神』を読みはじめた。

2005年04月29日 | 読書ノート
 マックス・ヴェーバーと言えばかつて政治学で学んだ支配の3類型。伝統的支配に,カリスマ的支配に,合法的支配の3つ。ヒトラーやムッソリーニがカリスマ。天皇制は伝統的支配。法治国家のそれは合法的支配。てな感じだった。(忘れるものですね・・・。)  支配の3類型を覚えてマックス・ヴェーバーは卒業したことにしている。うすーい岩波文庫の『職業としての政治』ですら読んでいない。法学士って何だっけ?てなテイタラ . . . 本文を読む

『金儲けの精神をユダヤ思想に学ぶ』を読んだ

2005年04月28日 | 読書ノート
 『金儲けの精神をユダヤ思想に学ぶ』 を読んだ。タイトルからは利殖本を想起させるが,さにあらず。社会学の巨匠,マックス・ヴェーバーさんの『プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神』の主張は,ちゃうでという,まじめーな本なのである。導き本は羽入辰郎著『マックス・ヴェーバーの犯罪』であり,資本主義の精神はユダヤの思想にありと帰結する。その主張の源は,ヴェルナー・ゾンバルトの『ユダヤ人と経済生活』。ヴ . . . 本文を読む

『日本にある世界の名画入門』を眺める

2005年04月27日 | 絵心は無いけれど・・・
 赤瀬川源平さんの『日本にある世界の名画入門』(光文社)を眺めた。何年か前に,ひろしま美術館で買った本だ。名古屋美術館所収のモディリアーニの『おさげ髪の少女』から池田20世紀美術館所収のレジェの『佇む女』までの15の作品が載っている。15作品中3作品,ピサロの『ポン・ヌフ』,ルソーの『要塞の眺め』,シャガールの『ヴィテブスクの眺め』はひろしま美術館所収の作品である。もう,随分前に買った本だが,本棚 . . . 本文を読む

犠牲になられた方のご冥福をお祈りするとともに,怪我をされた方の1日も早いご回復をお祈りします

2005年04月25日 | 読書ノート
 痛ましい事故が起こった。JR宝塚線の事故だ。 電車脱線、50人死亡 417人けが 兵庫のJR宝塚線 (朝日新聞) - goo ニュース 心より,犠牲になられた方のご冥福をお祈りするとともに,怪我をされた方の1日も早いご回復をお祈りしたい。  この報を聞いて思い出した本がある。この前読んでブログにも書いた 日本経済新聞社編 『働くということ』 である。働き手の紹介の中に,電車の運転手さんが登場さ . . . 本文を読む

続 映画 『トロイ』

2005年04月24日 | Weblog
 『金儲けの精神をユダヤ思想に学ぶ』という本の中で,首藤良尚という方が「アメリカ映画にみるユダヤ人の強かさ」という論文を寄せている。論文の中身そのものは,「ベン・ハー」,「オリバー・ツイスト」,「ワンス・アポナ・ナ・タイム・イン・アメリカ」という3つの映画に描きだせれるユダヤ観を考察するものだ。  例えば,英国作家チャールズ・ディケンズの「オリバー・ツイスト」。浮浪者たちを拾っては泥棒に仕立て上 . . . 本文を読む