こんな本を読んでいる

日々出版される本の洪水。翻弄されながらも気ままに楽しむ。あんな本。こんな本。
新しい出会いをありがとう。

瀬島龍三

2005年08月31日 | 読書ノート
 伊藤忠といえば瀬島龍三。瀬島は大本営の元作戦参謀。戦後のシベリア抑留生活を経て,畑違いの伊藤忠商事に就職し,伊藤忠に近代経営に必要な組織論を植え付け,越後社長の下で業務部長として辣腕を振るったる。財閥系の商社に比べ野武士的と称されていた荒削りの伊藤忠に経営の礎を植え付け,最後は会長にも上り詰め,中曽根政権下で行革審の委員等も務め,90歳を超えてもなお活躍している逸材である。  その数奇な人生と . . . 本文を読む

クリーン,オネスト,ビューティフル & 読書

2005年08月31日 | 読書ノート
 『人は仕事で磨かれる』の第3弾は,クリーン,オネスト,ビューティフル。そして読書。    清廉潔白で正直で誠実。言葉にすれば,クリーン,オネスト,ビューティフルと軽く言い表せるのに,実行するとなると意外にむずかしい。小学生じゃあるましし,などとは言ってられない。人間の虚栄心は恐ろしいのである。だから,世の中から,この手の事件はなくならない。つい先ごろ,経済産業省の事件が報じられたばかりであるし . . . 本文を読む

女性登用の視点

2005年08月30日 | 読書ノート
 昨日登場の伊藤忠の丹羽さん。女性登用にも積極的だ。人口減少社会にあって,女性の社会参画は,成熟した社会形成に必要不可欠であるが,少子対策面に限っていうと,ただ託児所を増やすとか,その対策はお寒い限りである。  丹羽氏も言っているように,そもそも,政策形成にあたる連中そのものが,育児とは程遠い年齢層の人たちで,そんな人たちが下手に考えても,良い知恵がでるはずもない。  託児所や保育園の送り迎え . . . 本文を読む

『人は仕事で磨かれる』を読んだ。

2005年08月29日 | 読書ノート
人は仕事で磨かれる文藝春秋このアイテムの詳細を見る  伊藤忠の会長である丹羽宇一郎さんの『人は仕事で磨かれる』を読んだ。丹羽さんといえば,この扉の写真でもわかるように,電車通勤の社長さんだ。自らを律し,絶えず庶民の目線でものを考えるという姿勢からのチョイスだ。  多少の気負いもあるかもしれないが,電車通勤に象徴される清廉潔白さがこの人の特徴でもあり,大企業のトップ層の倫理観欠如 . . . 本文を読む

マナーからルールへ

2005年08月25日 | 読書ノート
 米国の日本政治研究の第一人者である,ジェラルド・カーチス・コロンビア大学教授が,最近の日本は,「マナーからルールに動き出している」と分析しているという。(『日本の常識世界の非常識』P207)慣習等で判断していたものが,明文化された規則で判断するほうへシフトしているということか。 もともと,人種のるつぼといわれる多民族国家米国は,規範・規則なしには安定した社会秩序が保てない。明文化された規則で判断 . . . 本文を読む